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第36回介護福祉士本試験解説

【問題53障害の理解:糖尿病】

についてよろしくお願いします。

 

 

問題53 Bさん(60歳、男性)は、一人ぐらしをしている。

糖尿病性網膜症による視覚障害(身体障害者手帳1級)があり、末梢神経障害の症状がでている。

Bさんの日常生活において、介護福祉食が留意すべき点として、最も適切なものを1つ選びなさい。

 

1 水晶体の白濁

2 口腔粘膜や外陰部の潰瘍

3 振戦や筋固縮

4 足先の壊疽などの病変

5 感音性の難聴

 

答え【4】

 

糖尿病で押さえておくポイントは

 

>原因

>1型、2型

>3大合併症

>治療方法

ですね。

 

>原因

 

通常、食事をすると、血糖が上がりますが

膵臓よりインスリンというホルモンが

分泌され、血糖を下げています。

 

糖尿病になると、インスリンが出なくなってしまい、血糖値が上がったままになります。

 

そうすると、血液に不具合が起こり

3大合併症を引き起こすことがあります。

 

糖尿病性3大合併症

>糖尿病性神経障害

>糖尿病性網膜症

>糖尿病性腎症

 

>糖尿病性神経障害というのは、問題にあるように高血糖が続くことにより末梢神経が阻害されることです。

 

だんだん痺れなども感じなくなってきて

傷ができていても、放置してしまい

足先などが壊疽したりします。

 

>糖尿病性網膜症

高血糖が続くことにより、網膜が詰まったり、

切れたりすることです。

 

>糖尿病性腎症

高血糖が続くことにより、腎臓がダメージを受けるために起こる症状です。

 

>Ⅰ型、Ⅱ型

糖尿病には、生活習慣が原因で罹るⅡ型と

それ以外の原因で罹るⅠ型があります。

 

全体の90%以上がⅡ型です。

 

>治療方法

まず、食事面や運動面を改善して足りない部分を薬で補う、という感じですね。

 

1 …適切でない。

水晶体の白濁、ときたら白内障ですね。

 

2 …適切でない。

これは、ベーチェット病ですね。

 

3 …適切でない。

振戦、筋固縮、無動・動作緩慢、姿勢歩行障害

ときたら、パーキンソン病の4大症状です。

 

4 …適切。

神経障害で、傷に気が付かず

足先などの壊死を起こすことがあります。

 

5 …適切でない。

糖尿病の3大合併症は

神経障害、網膜症、腎障害

です。

 

耳ではなく、目に問題が起こります。

 

ちなみに、感音性難聴というのは

内耳の異常により起こる難聴です。

 

耳の内部は、

外耳、中耳、内耳というふうに分かれています。

 

外耳は、一番外側から鼓膜の手前までです。

 

中耳は、あぶみ骨の手前までです。

 

内耳は、あぶみ骨より奥です。

 

内耳より奥で起こる難聴を、感音性難聴

内耳より手前で起こる難聴を伝音性難聴

といいます。

 

高齢者に多いのは、感音性難聴です。

 

以上のことにより、【4】が適切となります。

 

解説は以上です。

 

今日のポイント

 

>糖尿病 原因

インスリンの枯渇

 

>3大合併症

神経障害

網膜症

腎症

 

>糖尿病 型

ほとんどⅡ型 

 

>糖尿病 療法

まず、食事、運動

 

>白内障 原因

水晶体 白濁

 

>感音性難聴 ポイント

内耳の異常

高齢者に多い

 

>伝音性難聴 原因

外耳→中耳の異常