第36回介護福祉士本試験解説
【社会の理解 問題11】について
よろしくお願いします
問題11 Cさん(77歳、男性)は、60歳で公務員を定年退職し、年金生活をしている。持病や障害はなく、退職後も趣味のゴルフを楽しみながら健康に過ごしている。
ある日、Cさんはゴルフ中に怪我をして
医療機関を受診した。
このときCさんに適用される公的医療制度として、正しいものを1つ選びなさい。
1 国民健康保険
2 後期高齢者医療制度
3 共済組合保険
4 育成医療
5 更生医療
答え【2】
社会保障は4つの柱で成り立っています。
社会保険
社会扶助…生活保護など
社会福祉…老人福祉、障害者福祉など
公衆衛生…保健所など
今日は、社会保険のうちの医療保険
についてみていきましょう
社会保険は5つの種類があります。
1医療保険
2年金保険
3雇用保険
4労災保険
5介護保険
そのうちの医療保険は、
2つに大別することができます。
国民健康保険と被用者保険です。
国民健康保険に加入しているのは、
自営業者、無職の人、学生などです。
一方で、
被用者保険は、どこかに雇われている人が加入しているものです。
どんな種類があるかというと
>全国健康保険協会(協会けんぽ)
>健康保険組合
>共済組合
>船員保険
>後期高齢者医療制度
などです。
では、後期高齢者医療制度について
みていきましょう。
保険者は、広域連合です。
都道府県ごとに全ての市町村が加入している後期高齢者医療広域連合。
>後期高齢者医療制度 被保険者2
1 75歳以上
2 65歳以上75歳未満の、
後期高齢者広域連合の障害
1 …誤り。
75歳未満、生活保護でなければ
国民健康保険が対象ですね。
2 …正しい。
3 …誤り。
共済組合保険は、被用者保険の一つで、
公務員さんが加入するものです。
Cさんは、すでに退職しているので
加入できませんね。
4 …誤り。
18歳未満を対象とした障害者総合支援法の障害福祉サービス、自立支援医療のひとつです。
Cさんは、「障害はない」と書かれているため、「誤り」です。
5 …誤り。
18歳以上を対象とした障害者総合支援法の障害福祉サービス、自立支援医療の人です。
よって、解答は「2」になります。
解説は、以上です。