第38回介護福祉士試験対策一問一答 【障害の理解(I C F)】
おはようございます。いつもありがとうございます。試験まであと【49】日第38回介護福祉士試験対策一問一答【障害の理解(I C F)】についてよろしくお願いします。問題 ICF(International Classification of Functioning, Disability and Health:国際生活機能分類)の社会(人生)レベルに該当するものとして,次の記述は正しいか答えなさい。・心身機能・身体構造*****************************************答え【誤り】心身機能・身体構造は、生物レベル、生命レベルに該当します。社会レベルに該当するのは、生活機能の「参加」です。【解説】ICF(International Classification of Functioning, Disability and Health,国際生活機能分類)は、2001年5月に WHO 総会で採択されました。ICF の前身には、ICIDH(国際障害分類)があります。これは、1980年に採択されたものです。I C D HとI C Fの違いは何かといいますと、I C I D Hはマイナス面に着目するものです。こういう病気があるから、〇〇できない、というよう活動制限、参加制約に着目していました。一方で、ICF は、プラス面に着目するものです。〇〇があるから、〇〇できる、というように。厚労省のガイドラインには、「健康の構成要素に関する分類」であり、新しい健康観を提起するもの、とあります。生活機能上の問題は誰にでも起りうるものなので、ICF は特定の人々のためのものではなく、「全ての人に関する分類」です。ちなみにICIDHは、4つの要素で成り立っています。1 疾患・変調2 機能障害3 能力障害4 社会的不利これら4つが相互に関係し合った「結果」に着目しているのがI C I D Hです。1…病気・妊娠2…心身機能障害。手足が動かないなど。3…活動制限。歩行、その他日常生活の行為ができない。4… 参加制約。病気によって、身体が不自由なために、仕事や社会参加に制約を受けている、と考えること。I C Fは6つの要素で成り立っています。1健康状態2 身体機能・身体構造3 活動4 参加5 環境因子6 個人因子これら6つが相互に関係し合っている健康観に着目したものです。1〜4までを生活機能5、6を背景因子といいます。1…病気、妊娠など。2…身体機能…糖尿病のためインスリンが分泌できない。身体構造…糖尿病のため、足を切断したなど、腕が拘縮している、など。3 …個人レベル、生活レベルに該当します。していること全て、立つ、歩くなど。4 …社会レベル、人生レベルに該当します。結婚式に参加、役割(家庭、職場、社会)5 …物的、人的、物理的環境6 …性別、経験、好み、など。以上のことによりこの問題は【誤り】となります。解説は以上です。