夜中

おチビが横たわる横で母が横たわり

おチビを優しく何回も撫でながら

『もう、疲れちゃったよね』

『頑張った、頑張った』って言った




おチビが横たわる横で主人が

おチビを優しく撫でながら

『もう、無理か な、もう、無理か』って

優しい声で泣きながら言った




病院の先生やスタッフさんが

もうすぐ死んでしまうってわかったけど

ものすごい頑張るおチビと必死な私たちを見て

『私がもっとはやく気づいてあげられたら
体重が下がった時にすぐ検査すればよかった』って
申し訳なさそうな悲しい顔で言った



体温が下がって、無言になって
『これ(テーピング)外しておきますね』って言った




おチビが体調を崩してから
主人や母や病院の先生やスタッフさんが
おチビにかけた言葉や表情、ずっと心に残ってる。




病院から焦って電話をかけてきた声


おしっこが出て
もしかしたら、元気になるかも!
そう思った時の声


火葬場で泣いて泣いて声にならない声




私は勝手に

みんなに、悲しい想いをさせて

みんなを、救えなかった気持ちになる