老後に後悔しないLDKの選び方を不動産歴25年のプロが解説。20畳LDKの落とし穴、家具配置・通路幅・キッチン高さ・物の持ち方まで、長く快適に暮らすための実践ポイントをわかりやすく紹介します。
こんにちは。
本気不動産の佐藤です。
今日は
「老後に苦労しないLDKの選び方と使い方」
についてお話しします。
「LDKは広ければ広いほどいい」
「20畳以上は欲しい」
こうした声、本当に多いです。
でも不動産の現場で25年以上、1200件以上の売買を見てきた立場から言うと、
広さ=住みやすさではありません。
むしろ
👉「広くしたはずなのに、将来すごく使いにくくなるLDK」
これ、かなり多いんです。
なぜ老後にLDKで苦労するのか?
ポイントはとてもシンプルで、
年齢を重ねるほど「動線」「家具」「物の量」が効いてくるからです。
若い頃は気にならなかったことが、
50代・60代・70代になると、
✔ 腰
✔ 膝
✔ 掃除
✔ 片付け
全部に影響してきます。
老後に苦労するLDK【間取り・設備編】
① 壁が少なく窓が多いLDK
角部屋で窓が多いと一見おしゃれですが、
実は家具が置ける壁が足りないことが多いです。
・窓際は冷気・結露が気になる
・結果、家具配置が制限される
👉 将来、模様替えや家具入れ替えが難しくなります。
② ドアと家具が干渉する間取り
収納扉、居室ドア、出入口ドア。
これらが家具とぶつかると、
・回り込まないと通れない
・扉が全開しない
といったストレスが積み重なります。
③ 通路幅が足りないLDK
通路の目安は約60cm。
これを下回ると、
・横歩き
・体をひねる
・つまずきやすい
老後は一気に危険ゾーンです。
家具は「置ける」ではなく「余裕を持って通れる」が基準です。
④ キッチン作業スペースが狭くなる
入居時はスッキリしていても、
生活すると必ず物は増えます。
・ゴミ箱
・ストック
・調理家電
気づいたら作業スペースが消失…。
老後ほど片付けは大変になります。
⑤ キッチン天板の高さが合っていない
たった5cmの違いでも、
腰への負担はかなり変わります。
中古マンションでは高さが合わないことも多いので、
リフォーム前提で考えるのも大切です。
老後に苦労するLDK【行動・運用編】
⑥ 冷蔵庫のドア開き方向が合っていない
毎回一歩回り込む。
これが毎日×何十年になると大きなストレスです。
⑦ 昔の家具をそのまま持ち込む
昔の家具は、
✔ 大きい
✔ 重い
新居のLDKに合わないケースが本当に多いです。
⑧ ギリギリサイズの家具購入
「入るから大丈夫」は危険。
返品できず、我慢生活になることも。
⑨ 何でもリビングに集約する
リビングは
・家の顔
・動線の中心
物が増えるほど、
掃除・見た目・来客対応すべてに影響します。
⑩ 物を減らせない習慣
年齢とともに、
「捨てる」が本当に大変になります。
👉 若いうちから
・使い切ってから買う
・定期的に見直す
この習慣が、老後をラクにします。
後悔は「突然」ではなく「慣れ」で隠れる
実は多くの後悔は、
最初から気づいていた不便です。
ただ、慣れてしまって見えなくなる。
だからこそ、
✔ 年1回
✔ 2〜3年に一度
LDKを冷静に見直す習慣をおすすめします。
まとめ|LDKは「広さ」より「使い続けられるか」
老後に後悔しないLDKのポイントは、
✔ 通路
✔ 家具サイズ
✔ 物の量
✔ 動線
この4つです。
「このLDKにして良かった」
そう思える住まい選び、ぜひ一緒に考えていきましょう。
変形LDKや家具配置で悩んだ経験、
ぜひコメントで教えてください。
それではまた次回のブログで。