不動産担当者に“嫌われない”接し方|25年の現場からわかる営業との最適距離感 | 佐藤竜志 オフシャルブログ

佐藤竜志 オフシャルブログ

はじめまして
不動産業25年以上の経験から、不動産に関することはもちろん
相続や終活、建築・リフォームのことなど知っていることをお伝えします
日々の出来事や営業職についてなど、楽しみながら発信してゆきます

不動産担当者に嫌われず、より良い提案を受けるための「正しい距離感」と「望ましいコミュニケーション」を、売買歴25年・1200件超の事例から徹底解説。営業担当が“やりにくくなる”意外なNG行動、相手の提案力を引き出す接し方、内見マナー、意思決定のコツまで網羅。マンション探しを成功させる必読ガイド。

 

まずは今回のテーマに関連する動画を3つまとめておきます。
※実在する本気不動産チャンネル内のリンクを使用しています。

こんにちは。本気不動産の佐藤です。

今日は、不動産購入を進める上で多くの方が意外と知らないテーマ、
「不動産担当者に嫌われない接し方と、営業の本質」
についてお話しします。

「嫌われたくない」というより、
“やりにくいお客さんにならない”ための考え方です。

実は、担当者との関係性は、
あなたが良い物件に出会える確率を大きく左右します。
そしてこれは、売買歴25年・1200件超の現場で痛感してきた、揺るぎない事実です。


◆ 不動産仲介は“営業”ではなく「コンサル型」

一般の方が誤解しがちなのは、
「不動産営業=売り込まれる」
というイメージ。

でも実態はまったく逆で、
中古も新築も、他社掲載もすべて横断して“最適解”を提案するのが仲介の仕事です。

他の業界のように「自社商品を売る営業」ではありません。
むしろ
▶ 条件の整理
▶ 情報の統合
▶ リスクの回避
これらをコンサルとして行う職業です。

営業担当を「物売り」と誤解すると、
最適な提案を受けられないまま損をすることが実際にあります。


◆ 営業担当が“やりにくい”と感じる3つの特徴

① プライドが高く話を聞かないタイプ

「自分で全部調べた」「プロの意見は要らない」
というスタンスは、提案の幅を狭めてしまいます。

市場構造を理解しないまま店舗を横断しても、
結局、素人判断のまま終わってしまうことが多いです。


② 非常識な申込や疑心暗鬼の行動

たとえば相場700万円の物件に100万円申込を乱発するなど、
モラルを欠く行為は、会社として取引停止の対象にもなります。

「隠し玉があるだろう」などの疑いも、
信頼関係を壊すだけで良い結果にはつながりません。


③ 営業嫌いで情報を出さないタイプ

過去の営業経験で苦手意識がある方もいます。
ただ、不動産仲介は売り込みではなく「提案業」。

条件や事情が共有されないと、
正しい提案ができず、結局はお客様が損をします。


◆ “良い人”なのに営業がやりにくくなるパターン

意外かもしれませんが、
「丁寧すぎる」
「優しすぎる」
という方も、担当者が動きにくくなることがあります。

たとえば——

● 全部の物件を「良い」と言ってしまう

意思表示がないと、提案軸が固まらず迷走します。
「ここが好き」「ここは合わない」と言っていただくほど、
こちらも提案が精密になります。


● 手土産などの過剰な配慮

売主が「買う前提」と誤解する場合があり、
交渉が不利になることも。
必ず担当者に事前相談してください。


● 内見で家族がバラバラに動く

重要説明が伝わらず、案内が成立しません。
一度集合し、順序立てて回るとスムーズです。


◆ 担当者は「家族や友人」に接するように見ている

私のスタイルとして、
お客様を“お客様扱い”しません。

・雑談しながら好みを自然に引き出す
・時には「今は買わない方がいい」と言う
・押し売りしない
・時期や条件の再設定を提案する

こうした関係性の方が、
結果としてミスマッチも少なく、満足度が高まるからです。

仲介は紹介で回る仕事。
短期的な契約より、長期的な信頼が大事です。


 

 

◆ 最後:担当者に嫌われると、良い物件を逃します

結論として、
不動産担当者に嫌われる=良い提案を受けられない
ということにつながります。

反対に、
▶ 適切な距離感
▶ 適切な情報提供
▶ 適切な意思表示
ができる方は、驚くほど早く「理想の物件」に巡り合います。

営業は“敵”ではなく、あなたの情報参謀です。
ぜひ、良い関係性で家探しを進めてください。


◆ 余談:私の接客の土台は“多様な経験”

実は、
・たこ焼き屋 2年半
・カラオケ店 2年
・物販接客 2年
・たらこ工場で200人規模の調整役 2年半

さまざまな現場で学んだ「人間理解」が、
今の不動産営業スタイルの基軸になっています。

このあたりの裏話は、また別記事で詳しく書きますね。


◆ コメント・質問はこちら

みなさんの営業体験や、担当者との距離感で悩んだことなど、
コメント欄で気軽に教えてください。

YouTube公式LINEエリアネットの窓口でも相談受付中です。

次回の記事もお楽しみにどうぞ!