立替えマンション購入の現実とリスク|資産価値爆上がりは幻想?本気不動産が徹底解説 | 佐藤竜志 オフシャルブログ

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「立替えマンションを買えば資産価値が爆上がりする?」という甘い発想を本気不動産の佐藤が徹底解説。立替えの法律・費用・実績・リスクまでリアルに解説し、投資目的での購入がなぜ危険かを詳しく説明します。

みなさんこんにちは、本気不動産の佐藤です。

今日はよく耳にする「古いマンションを買って立替えれば資産価値が爆上がりするんじゃないか?」というテーマを本気で解説していきます。

結論から言うと、この発想はかなり“甘い”です。実際に立替えが進むケースは全国でも非常に少なく、投資目的で立替えを狙って購入するのはほぼギャンブルに近いと言えます。


◆立替えマンション購入の発想とその甘さ

「古いマンションを安く買って、将来立替えになったら新築にタダ同然で住めるのでは?」という考えは一見魅力的に思えます。
しかし現実はそう甘くありません。立替えに至るまでのプロセスには 法律の要件・住民の合意形成・解体費用の負担 など多くのハードルがあります。


◆マンションの寿命と立替え要件

コンクリートの寿命は50~60年とされますが、実際には修繕や管理で100年以上持ちます。
法律上も立替えには区分所有者の多数決が必要で、相続や連絡困難など現実的な問題が山積み。
実際に2004年から2024年の20年間で立替えされたマンションは全国でわずか308件。ほとんど実現していないのです。


◆立替えマンション購入のメリットとリスク

立替えを狙った購入のメリットはほぼありません。

  • 解体費用は億単位になる場合も多く、積立金だけでは足りない

  • 住民全員の合意形成が難しい

  • 投資目的での購入は失敗リスクが大きい

「立替え後に資産価値が爆上がり!」と期待する人もいますが、現実は追加費用や赤字リスクがつきまといます。


◆立替えにかかる時間と実際の流れ

立替え決議から解体だけで半年以上、新築完成までは年単位でかかります。
さらに空き地のまま計画が進まないケースも多く、「立替え狙いで得をする」のはほぼ幻想に近いと言えるでしょう。


◆まとめ

立替えマンション購入は投資目的ではおすすめできません。
不動産はギャンブルではなく、自分や家族の居住や資産形成のために選ぶものです。
現実を知った上で「まともな購入」を検討することを強くおすすめします。


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👉 佐藤からの質問:
皆さんの周りで立替えが進んでいるマンションや実際の費用感などをご存じの方は、ぜひコメントで教えてください!