こんにちは、本気不動産の佐藤です。
今回は、マンションを買ってから「こんなはずじゃなかった」と後悔しないために、購入時から管理面で持っておくべき心得と、実践的な対応方法についてお話しします。
分譲マンションは買って終わりではなく、「買ったあとにどう関わるか」で価値が大きく変わります。これから購入を検討している方も、すでに所有している方も、ぜひ最後までご覧ください。
■ マンション購入時に覚悟すべき「管理」の現実
マンションには「管理規約」「使用細則」「総会・理事会の議事録」など、住むうえで欠かせないルールが存在します。これらは分厚い紙の束で届くこともありますが、決しておざなりにしてはいけません。
✅ 管理書類はすぐに取り出せるように保管
✅ 総会資料は過去分も処分せずにファイリング
✅ アップデートがあれば差し替えや追加を忘れずに
これが、トラブルを未然に防ぐ第一歩です。
■ 総会・理事会にはできる限り参加を
年1回以上開かれる管理組合の総会。
参加しなくてもなんとかなると思いがちですが、実は資産価値にも大きく関わる重要な場です。
☑ 参加できない場合は委任状や議決権行使書で意思表示を
☑ 理事や会計などの担当者は誰なのかを把握しておく
☑ ご近所との挨拶、関係づくりも忘れずに
■ クレームは「直接」ではなく「間接的に」
苦情があるとき、相手に直接言いたくなるのが人情ですが、これはトラブルの元。
必ず管理会社や理事会を通して伝えるのが鉄則です。
✅ 管理会社がいない場合は理事や管理員へ相談
✅ 第三者を介した対応で冷静かつ円滑に解決を
■ 設備・修繕費への無関心が「未来の損失」になる
マンションには、エレベーター、ポンプ、機械式駐車場など、多くの共用設備が存在します。
こうした維持コストに無関心だと、将来的に割高な支出や資産価値低下を招きます。
☑ 修繕積立金の推移は定期的にチェック
☑ 20年前の修繕計画は現状に合わない可能性も
☑ 全面改修から部分修繕への切り替えも視野に
■ 管理組合と管理会社の役割を正しく理解する
理事長は決定権を持っているわけではありません。
住民の意見を整理し、会議に持ち込む「調整役」です。
また、管理人さんは雇用されている立場であり、住民全員のサポートをする存在。
上下関係ではなく、対等な協力関係として捉えましょう。
■ 「共用部分」も自分の財産だという意識を
分譲マンションは共用部分も所有物の一部です。
廊下や階段、エントランスのゴミひとつが、資産価値に影響を与えます。
✅ 共用部の汚れや破損は放置せずすぐ報告
✅ 住民全体の意識が建物の美観と価値を守る
■ 管理運営は「任せきり」ではなく「関わる」時代へ
サービスの裏にはコストがあります。
管理会社に全てを任せるのではなく、住民が運営に関心を持つことが、費用対効果の高い管理へとつながります。
☑ 管理会社の変更やコスト見直しも視野に
☑ 管理組合の運営に住民が積極的に関わる時代へ
■ 管理レベル=資産価値を左右する
修繕や改修時に複数社から見積もりを取り、内容と費用を比較する姿勢が大切です。
住民の主体性がマンションの価値を押し上げる時代です。
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■ まとめ:あなたの関心がマンションの未来を変える
これからのマンション管理は、「任せる」から「一緒に創る」時代です。
ひとりひとりが少しずつでも関心を持ち、声を上げることで、住みやすく価値あるマンションへと育っていきます。
管理の知識は武器になります。
まずは総会に参加するところから、始めてみませんか?