住宅の光熱費について知っておきたいポイント | 佐藤竜志 オフシャルブログ

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はじめまして
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こんにちは、不動産屋の佐藤です!今日は、住宅を選ぶ際に気になる「光熱費」についてお話しします。光熱費は住宅の種類や設備、性能によって大きく変わりますので、家計に優しい住まいを選ぶためにも知っておくべきポイントを項目別に解説していきます。

都市ガスのTESシステム

まずは都市ガスを使った「TES」システムです。TESは都市ガスを燃料にしてお湯を作り、床暖房や給湯に活用できる仕組みです。特に寒い季節には床暖房の快適さが魅力的ですね。効率的に熱を供給できるため、適切に運用すれば光熱費を抑えられるのが特徴です。

ただし、床暖房の稼働時間が長くなるとガス代が跳ね上がることも。断熱性能が低い住宅では、暖房効率が落ちるため、光熱費が高くなる傾向があります。TESを活用するなら、住宅の断熱性をチェックすることが大切です。

ランニングコストのイメージ

都市ガスのTESシステムを利用する場合、平均的な家庭では月々の光熱費が15,000円から20,000円程度になることが多いです。ただし、冬場は暖房の使用頻度が増えるため、25,000円から30,000円が一般的ですが使い方によては30,000円を超えることもあります。効率的な運用と住宅性能の向上でコストを抑える工夫が必要です。

オール電化住宅

次に、オール電化住宅です。電気のみで調理や暖房、給湯を賄うこの仕組みは、ガス契約が不要になるため、固定費の削減につながるメリットがあります。特に深夜電力を活用したエコキュートは、電気代を抑えつつ効率的にお湯を作れる優れもの。

 

ランニングコストのイメージ

オール電化住宅では、月々の光熱費が10,000円前後が平均席ですが、エアコンの使用頻度や季節によって変動します。夏場の冷房コストは比較的安く済むことが多いですが、冬場は寒冷地などは50,000円以上になる家庭も少なくありません。

灯油セントラル暖房給湯

灯油を使ったセントラル暖房給湯システムも根強い人気があります。特に寒冷地では灯油が安価でエネルギー効率が高いため、経済的に暖房を利用できる点が魅力です。暖房と給湯を一元化できるため、システム全体がシンプルで使いやすいというメリットも。

ランニングコストのイメージ

灯油セントラル暖房を使用する家庭では、月々のランニングコストは10,000円程度が一般的です。特に寒冷地では暖房需要が高く、冬場には30,000円から50,000円を超えることもあります。定期的なメンテナンスや灯油価格の確認が重要です。

住宅性能での違い

光熱費に大きく影響するのが、住宅の性能です。断熱性能が高い住宅では、外気温の影響を受けにくく、暖房や冷房の使用を抑えられるため、光熱費の削減につながります。特に最近の高性能住宅では、窓や壁の断熱材に最新技術を取り入れることで、冬は暖かく夏は涼しい環境を実現しています。

また、気密性能も重要です。気密性が高い住宅は隙間風が少なく、冷暖房効率が向上するため、長期的な光熱費の削減が見込めます。新築住宅を検討する際には「断熱」と「気密」がどの程度配慮されているか確認することをおすすめします。

住宅の熱損失について

熱損失とは、暖房や冷房で生じた熱が外に逃げてしまうことを指します。住宅の熱損失が多いほど、エネルギー効率が悪くなり、光熱費が増加します。

特に古い住宅では、窓やドアの隙間、屋根や壁の断熱不足が原因で熱損失が発生しやすくなります。リフォームやリノベーションを検討している方は、窓の断熱強化や断熱材の追加施工などで熱損失を抑える対策が有効です。


まとめ

光熱費は、住宅の設備や性能、エネルギー源によって大きく変わります。それぞれの特徴を理解し、ご自身のライフスタイルや地域特性に合った選択をすることが重要です。住まい探しの際は、初期費用だけでなく、ランニングコストもしっかりと見極めてくださいね。

熱源によってコスト差は生じますが、一つの燃料費に注目してしまいがちです。

例えばオール電化の場合、電気代以外は費用が掛からないのですが、電気は高いと思われがちです。

ガスや灯油の熱源の場合、電気代も計算に入れて比較しなければ平等な比較はできません。

実際のシュミレーションを確認することをお勧めします

災害時の停電でもオール電化は使用できないと言われますが、ガスや灯油設備も電気がないと使用できません。

対策としては蓄電設備を備えることですが、費用が高額なためハイブリッドカーやポータブル電源などの備えが有効と思われます。

不動産に関するご相談はお気軽にどうぞ!ブログを読んでいただき、ありがとうございました!