子供の日の5月5日に、東京ドームでの巨人対広島戦の試合前に、長嶋茂雄さんと松井秀喜さんに対する国民栄誉賞の授与式が行われ、いつも以上にたくさんの観衆で盛り上がりました。


長嶋さんは、大学野球で花形選手として活躍した後、巨人に入団して、プロ通算17年で、首位打者6回、ホームラン王2回、打点王5回、MVP(最高殊勲選手)5回などの活躍をしました。

長嶋さんの場合は、特に派手なパフォーマンスを行い、見ているファンも楽しませてくれるプレーに、ファンが魅了されました。

それ以外にも、一塁ベースを踏み忘れてホームランを一本損したり、球場にタクシーで来ているのに車のキーが無いと探し回ったり、球場に息子の一茂さんを連れてき来ているのに、帰り際に一茂さんのことを忘れて自分だけで帰宅したりなどなど、数々のエピソードでも有名です。


一方の松井さんは、高校2年生の時に4番で甲子園に初出場した後、3年生の春のセンバツでは、甲子園で3本のホームランを打って注目されました。3年の夏の大会では、相手投手に警戒されすぎて5打席連続敬遠のフォアボールという前代未聞の記録も残しています。それだけ相手投手にとって脅威のバッターだったんですね。

ドラフト会議で当時巨人の監督だった長嶋さんがくじを引き当て、松井選手の巨人入団が決まりました。

巨人では通算10年で、首位打者1回、ホームラン王3回、打点王3回、MVP3回を獲得した後、アメリカのメジャーリーグに挑戦して、メジャーでも通算10年で、ワールドシリーズでMVPを獲得するなど、日米ふたつの国での活躍が評価されました。


安倍総理からの国民栄誉賞授賞式の後、これまでに国民栄誉賞を授賞している王貞治さん、衣笠祥雄さんからの花束贈呈の後、松井さんが投手、長嶋さんが打席に立ち、原辰徳巨人監督が捕手、安倍総理が審判?を務める豪華な始球式が行われました。

始球式はわずか一球だけでしたが、ファンにとっては満足できたと思います。


プロ野球がここまで人気のスポーツになったことに対する貢献度から、国民栄誉賞は納得できますが、特に長嶋さんの場合は、もう少し早い時期に与えても良かったと思います。