War Is Over
If You Wont It
By John & Yoko
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School of Rock Kids Mexico
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今年も残すところ一週間となってしまいました。
私にとって、この一年間は、自分の存在を支え、思考や行動の支えとなってくれていた大きな共同性……具体的に言えば、戦後日本を支えてきた民主主義と憲法第9条によって裏付けられた平和主義の担い手であった国民が、民主主義と平和主義を根底から覆そうとする安倍政権と自民党と対峙し、批判・抵抗する意欲をほとんど失ってしまい、連帯し共に戦おうという共同性が失われてしまったことで、孤立と危機感と絶望感に苛まれる一年でありました。
12年前の1月26日、自衛隊のイラク派兵に反対し、「ガンジーの会」という市民の平和組織を立ち上げ、1日24時間の断食による「ハンスト・リレー」をスタートさせ、ほぼ5年間、毎週3回の24時間ハンストを続け、体重が20キロ以上減って、ガリガリに痩せてフラフラになってしまった時も、私を支えてくれたのは、国民の、そして市民の大半が、憲法第9条に違反する自衛隊のイラク派兵に反対し、私たちの運動を理解し、精神のレベルで支援してくれているという思いと確信があったからでした。
そして、それから5年後の2009年1月26日、「ハンスト・リレー」の5周年に当たる日に、自衛隊のイラクからの完全撤退を見届け、終結宣言を行い、さらにその後も、毎月9日を「9条の日」と定め、24時間断食による「ハンスト・イン」を7年近く続けてこられたのも 、国民の大半は、9条を書き換え、あるいは廃棄し、日本をいつでも、どこでも戦争ができる国に改変し、そのうえで国民に対して国家の権利を優先させようとする自民党の「改憲草案」の成立を、ごり押ししてくる安倍首相とその内閣、及び自民党に対して、批判的であるという思いがあったからでした。
さらにまた、そうした国民の声を反映し、政府与党の立憲主義を無視してまでして、憲法改悪を急ごうとする姿勢を批判する新聞メディアの存在も、私たちの運動を支える力の源泉となってくれていました。
ところが、この一年来、アベノミックスの破たんがどれほど既成事実化しようが、安倍政権がどれほど横暴に立憲主義を踏みにじって、憲法に違反する法案を国会で強行採決しようが
どれほど露骨に新聞やテレビなど報道 デイアに対する監視・管理体制を強化しようが、
閣僚が不祥事やスキャンダルを起こそうが、国民は常に50%以上の支持率を安倍内閣に与え続け、最近ではその数字は60%近くにまで上昇しようとしています。
これまで、国民世論は、政府与党の失政や不祥事、スキャンダルに対しては、世論調査で支持率を下げるという形で、批判・抵抗の意志を表明し、それが時の政権の横暴を阻止し、必要であれば総理大臣や内閣の退陣、ひいては政権交代をも可能にさせてきたのですが、この一年間で、日本国民は、権力を批判する意志も勇気も放棄してしまったようにすら見えます。
このように、国民全体が委縮し、権力に対して批判、抗議し、立ち上がり、共に戦う勇気も意思も放棄してしまったように見える今の日本の絶望的、かつ「閉塞的」な時代状況にあって、
自分は何をよりどころに、何をすればいいのか、それが見えなくなってしまった……それが、この一年間、私を苛み、苦しめ、不安におとしめてきたゆえんだと言えます。
ただそれでも、この一年間、苦しみ、不安と戦う中で見えてきたことは、曲がりなりにも文章を書くことを仕事として、74歳になる現在まで生きてきた人間として、出来ることは限られている。であれば、自分の生涯の仕事として選んだ道で、自分のできること、具体的には、人間の精神に営みの根底に関わる文学について、批評・評論を書くことに全力を注ぐべきだろうということでした。
具体的には、今、私が置かれている状況より、さらに一層過酷に国家権力と軍部がすべての権力を宰領していた戦前の、超国家主義的、軍国主義的時代状況にあって、日記(具体的には『断腸亭日乗』)や発表される当てのない小説の中で、徹底的に国家権力や軍部の悪と対峙し、批判・弾劾し続けたきた、日本近代文学史上ただ一人と言ってもいい「闘う文学者」、永井荷風の文学が持つ、今日的意味を明らかにしていくことしかないということ……。
そのための第一弾として、来年秋、集英社から刊行予定の「慶應義塾大学文学部教授・永井荷風-知られざるもう一つの顔」の原稿執筆に、来年は全力を傾けようと思っています。
ところで、日本国民との共同性は失われてしまったものの、原稿書きに疲れた時など、私を癒し、「書くこと」と戦う勇気を与えてくれるものが二つあります。一つは、ジョン・レノンとオノ・ヨーコやボブ・ディランなど、平和と愛の尊さを謳ったミュージシャンの音楽であり、もう一つは、「平和憲法」の根本精神の表象としての「花」を美しく撮影することです。
というわけで、昨晩遅く、仕事を終え、寝る前のひと時、Youtubede、ジョンとヨーコの
「Happy Christmas-War Is Over If You Want It」の動画を見ていたら、少なく見積もっても50本以上、様々なミュージシャンがこの曲をカヴァー演奏した映像がアップされていました。それで、それらの中から、演奏がそれぞれ個性的で、ハートがこもっていて、いいなと思った映像を、いくつかアップしておきますので、聞いてみてください。
これらの中で、私の一押しは、ジョンとヨーコの二つの映像は言うまでもないとして、3番目にアップしたアメリカのロック・グループ、アトラス・ローズ(Atlas Rhoads)とパヴァロッティとホセ・カレーラスとドミンゴの「三大テノール」です。
特に、アトラス・ローズは、今回、Youtubedeで、いい演奏を選ぶためあれこれ50以上の映像を見て、聞いて確かめる中で、初めて知ったアメリカのヴァージニア州リンチバーグをベースに活躍する若手ロック・グループで、演奏技術が高いだけでなく、ルー・リードとヴェルヴェット・アンダーグランドを思わせる、クールで抑制のきいたヴぁ―カルと楽器演奏の内側に熱いものを秘めた演奏に圧倒されました。
私とっては、40年前ニューヨークで発見したルー・リードとヴェルヴェット・アンダーグランドと、ティム・バックレイ以来、久しぶりの宝物の発見で、興奮しています。
是非、聞いてみてください!
















































































































