長い間、感じることにフタをしてきたけれど、感じる練習をしたい。だけど、なぜそれが必要なのか今ひとつ分からない。ちょっと怖さも感じる。ーーそんなあなたへ。
なぜ感じる練習が必要なのか、3つの理由をお話ししますね。
私自身も、つらさや痛みを感じないよう感覚を鈍らせて、
最後は布団から起きられなかった時代がありました。
そんなエピソードも含めてお話しします!
●感じる練習はなぜ必要か(1)考えることは、生きることではない
●感じる練習はなぜ必要か(2)鈍らせたほうが、逆につらい
●感じる練習はなぜ必要か(3)感じることは、力を抜くこと
●感じる練習、実際にはどうする?
感じる練習はなぜ必要か?(1)考えることは、生きることではない
感じることは、漠然としていて、白黒はっきりしない曖昧なものに思える。
頭で考えることや、誰かから聞いた知識の方が、確かなものなのではないか。
ーーそんなふうに思うことがありませんか?
学校教育の中でも、何が正解なのかを「考えて」答えを出すことを教えられてきました。
考えることは、たしかに人間の大切な力です。
でも、あなたが「今、生きている」のは、考えているからではないですよね?
心臓は、眠っている間にも動いている。
走れば自動的に脈拍が上がって、必要な血液をめぐらせてくれる。
自分なんて生きる価値がないと考えているその瞬間にも、
体は呼吸をして、いらないものを吐き出し、新しいエネルギーを取り入れ、
体中に巡らせて生きようとしているのです。
理屈以前に働いている「生きる力」があるということを、
もっと重視しても良いのではないでしょうか?
「こうすべき」「こうすべきではない」と頭で考えて生活することが、
生命の流れを滞らせ、余計な症状や悩みにつながっていることは、
実はよくあるのです。
ではどうしたらいいの?
ーーそこで「感じる練習」の出番です。
感じる練習はなぜ必要か?(2)鈍らせたほうが、逆につらい
昔のクラスメイトが、ある時こんなことを言っていました。
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たとえ親が亡くなっても全く心が動かないような、
石のような心を持ちたい。
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石のような心だったら、悲しみを感じずに済むのかもしれませんが、
それってどうなのでしょうね?
かえってつらいのではないかな、と思います。
私も以前、しんどくても痛くても、なるべく感じないように、
時には薬で抑え込んでまで、感覚を鈍らせて生活していたことがありました。
(最後は布団から起きられなくなりました。)
元気になっていく過程で学んだのは、
「生き物には波があって当然」ということ。
体にも心にも波があって、波が高まっているときも低いときもあるのが当然。
その波に抵抗して「感じないように」していると、
深いところではどんどんつらさが増すし、生命力も鈍くなるのです。
つらいことも、苦しいことも、実は抵抗を抜いて感じられた方が、早く経過します。
そしてその方が、余計なつらさは起こらないのです。
あるがままの自分を、ただ感じること。
それは、シンプルに自分の存在を受け入れることでもあります。
ーー最初は難しいかもしれませんが、練習する価値があると思いませんか?
感じる練習はなぜ必要か?(3)感じることは、力を抜くこと
パソコンに向かっているとき、やることの段取りを考えているとき、
ふと、肩や首に力が入っていることに気がつくことがありますよね。
そうやって「力が入っている」ときは、「感じること」ができていません。
整体(野口整体)の技術の練習をする時も、
「とにかく指の力を抜きましょう」と繰り返しお伝えするのですが、
指に力が入っていると、指で感じることができない。
指のセンサーがつぶれてしまうのですね。
何かを「感じよう」と思うと、自然に力が抜けるのではないでしょうか?
もちろん、力が入るクセがすぐに無くなるわけではありませんが、
「感じる練習」をすることで、
つい力を入れて頑張ってしまうクセが少しずつ弛んでくるはず。
頑張り癖がついている人こそ、感じる練習はぜひ必要なのです。
感じる練習、実際にはどうする?
いかがでしたか?
「感じる練習」をやってみたいな、と思って頂けたでしょうか?
第一歩としては、
たとえばお風呂に入る前に、お湯を手でかき混ぜて、
「このお湯の温度は自分にとって心地よいかな?」と感じてみる。
ーーそんな小さなことから始めてみるのがお勧めです。
そして、本格的に感じる練習をしてみようと思った時には、
人の「手」を借りるのもお勧め。
体に「手当て」をしてもらうことで、自分の体を感じる練習になりますし、
何より、手当て(整体指導)によって体が整うことで、
「生命力にあふれた敏感さ」が育っていくのです。
手当て(整体指導)によって体を整えることにご興味おありでしたら、
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