創作トリテ「ロボトリック」について | ドミッチの創作ゲーム

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ドミッチ(domi)の考案した創作ゲームを紹介するブログです。
こちらに紹介したゲームは自由に遊んで頂いて構いません。

創作トリテ「ロボトリック」

 

トリックテイキングをしながらダミープレイヤー「ロボット」のカードを奪い合うゲームです。

コロコロ堂さんから再販された製品版「ロボトリック」でどうぞお楽しみください。

 

 

創作トリテ「ロボトトリック」の覚書

 

 ■発想■

 トリックテイキングの王道といえば、それはコントラクトブリッジであることに疑いの余地は無いと、勝手に思っています。(私自身は、ブリッジは敷居が高くて体験プレイで数回遊んだだけに過ぎません。)

 当初私が珍しく感じたのは、プレイヤーの内一人が手札を全部オープンにして、仲間の指示通りにカードを出すだけの役割になってしまうというシステムでした。「スペードロウ」とパートナーに言われたらスペードの最も小さい数字のカードを出す。ただそれだけの存在になります。自分の運命は全てパートナーに委ねられてしまう。

 どうせダミーになってしまうなら、ダミーなりに一定のプログラムを持ったロボットにしてしまったらどうだろうか? それが元々の発想です。

 

 ■プログラム■

 ロボットは下記のようなアルゴリズムでプログラムされます。

〇フォローの場合

これは簡単です。「ハイカードから出す」「ロウカードから出す」この2パターンだけ。フォローの場合はスートが決まっているのでハイかロウしかありません。

〇リードの場合

この場合は複数のスートで選択肢が生じます。数字のハイ・ロウ以外に、枚数の多いスート(ロング)少ないスート(ショート)を交えてプログラムします。

例えばロング・ロウだとすると、最も枚数の多いスートの最も小さい数字のカードをプレイする、ハイ・ショートだと最も大きい数字で短いスートをプレイ、という具合です。

〇アンフォロー

フォロー出来ない場合もリードと同様のアルゴリズムで動きます。

これらのアルゴリズムのパターンをランダムに組み合わせて1つのプログラムにします。ロボットはそのプログラムに従ってカードをプレイします。

 

■当初のシステム■

トランプを1組使用します。プレイは3人限定。ですがカードは4人分配ります。その内の1人分はロボットの手札となります。

ロボットの手札は全てオープンされ、スート毎に並べておきます。

最初のトリックのリードはロボットから行います。

13トリックを終えて得点集計して、ロボットは右回りに隣のプレイヤーの間に移動します。

これを3ラウンド行って得点を競います。

 

■バージョン■

ゲームのバランスを検討しつつ、ルールを変えて何バージョンかテストプレイしました。

〇Ver.1

 マストフォローノートランプ。トリックに勝ったらロボットの出したカードを獲得する。

ロボットのカードの数字がそのまま得点となる。ロボットが勝った場合は自分のプレイしたカードの数字がマイナス。

 →単純に手札の強弱で勝負が決まってしまう傾向になる。

〇Ver.2

 マストフォロートランプあり。4枚をウイドウにして12枚手札とする。ウイドウの1枚を表にして、そのスートがトランプとなる。

 →ウイドウとトランプが出来た事で多少意外性が出てきた。

〇Ver.3

 ミゼールにトライ。獲ったロボットのカードはマイナスとなる。ミゼールなのでトランプはなしとした。

 →みんな勝ちたくなくなるので、ロボットが頻繁に勝つ。バランス悪い。

 

■その後のアイデア■

 手札の強弱を薄めるために、手札2枚を隣に渡す案。

獲得するトリックをビットし、当たるとボーナス案。

特定の組み合わせを獲得するとボーナス案。

得点は最初の4枚だけにする案

得点は最初の3枚だけにする案 etc.

 とりあえずいろいろ試してみて、現在のルールに落ち着きました。

 

HAL99さんを初め、テストプレイにご協力いただいた方々に感謝いたします。

ありがとうございました。