雨の中
総武線に乗っていた

御茶ノ水のビルはしっとりとした雨に濡れて少し濃く見えた


なんでこんな雨の中千倉に海を見に行くんだろうか


でも一度行くと決めたら雷マークが出ていようと関係ない


私は基本的に雨が嫌い


めんどくさいし、土っぽい匂いがなんだかいや

だけど結局電車に乗ってしまった。

雨の日の思い出もろくなものが、ない


そのまま内房線でガタゴト揺られる。


気づくと木更津だった
驚いたことに雨は降っていなかった

やった、雨雲を追い抜かした
少し嬉しくなって流れていく風景を飽きずに眺めていた


だけど、すぐに降ってきた
なんだかちょっと気持ちが暗くなって、それ以上にさみしかった

あ、桜だ
と言ったら、
あれは、梅じゃない?
と友達に指摘されてしまった。

そんなのわかりっこないよ

間違えたのが少し恥ずかしかった


もう、そんな時期ですか

どうやら内房にもちょっとした春がやってきたらしい


私は季節の変わり目に鈍感だ


だから結構桜を見ないまま夏がやってきてげんなりすることが多い



窓の外には海が広がっていた

少し鉛色の海
重そうに波が打ち寄せる


曖昧な天気
曖昧な気持ち

うーんと唸りながら外をぼやぼやと見る

そのうちに千倉についていた

どしゃ降りの雨だと思いきや、
なんとか天気はもちこたえていた


そこからバスに揺られること10分
潮風を全身で受けながら辿り着いた


雨の日
海の見えるカフェ






ストロベリーポット (千倉)
photo:01


雨は降っていたけれど、入り込んでこなさそうなので外のデッキ席に座った
photo:02


またかぁ

岬カフェの時と同じように私たちはまた外で過ごすことにした

天気が良ければ最高の眺めだなぁ
と思った

もちろん雨でも十分落ち着くんだけれど

ぽつぽつ話したり、がはがは笑ったりしているうちに雨が強くなる。

ついに来ましたか

ホットチョコレートのマシュマロはふわふわ溶けていた
photo:03



カカオの苦っちょろい香りとマシュマロのあまい匂いが広がる

いつも思い返すと何を話したのか忘れちゃうほどくだらないことばかり話す

だけど、よく私はがはがは笑う

あー天気

雨のじとっとした空気と一緒にしょっぱい匂いが運ばれてくる

店内に入るとやっぱり温かい
photo:04



バスの時間を何も考えてなかった
いつも行き当たりばったりの
しかも遠い遠い私の散歩

そんな迷惑な誘いについてきてくれる友達に心からありがとうと思う



雨の日の海


やっぱり海はすてきすてき




今日は忘れられない雨の日