何も意図せずに有給で一泊二日鎌倉に行く。
夕方の高徳院で大仏を拝める。
境内の裏といってよいのかわからないけど、壁の裏に、一軒のお土産屋さんを見つける。
誰もお客さんがいなそうなので、近寄ってみる。ダウンを着た店主のおじいちゃんが寒そうに一人静かに店番をしている。
それまで静かだったのに「来月から鎌倉殿の13人がやるよ〜」と突然声を出してきた。
びっくりする。
消極的な宣伝の仕方が愛くるしいので、何か買いたくなって大仏の形の煎餅におまけのおみくじがついたものを一枚買う。
我ながらにケチで申し訳ないなと恥ずかしくなる。
そのうちに修学旅行生たちがわらわらとやってきて、物色をし始める。
(修学旅行生よ、私の代わりに沢山お土産を買っていってくれ)と心から念じる。
(鎌倉殿の13人も見よう。次行った時にまだあのお土産屋さんがあったら、今度こそ沢山買って帰ろう)と帰ってから思う。
お煎餅についていたおみくじは大吉だった。
益々、あのお土産屋さんのおじいちゃんが恋しくなった。