今日は「占い師の言葉」について。
以前、星健太郎先生の手相講座に参加させて頂いた時、冒頭で
「占い師の言葉の重さ」
についてのお話がありました。
ひとつの例え話を交えてお話して下さったのですが、その話がとても印象に残っています。
死刑囚の話でした。
外国の話らしいですが、とても生活態度の良い死刑囚がいたそうです。
ある時、彼と仲の良い看守さんが、模範囚の彼に美味しい食べ物を差し入れたそうです。
彼は喜んで食べてくれたのか?
残念ながら
違いました。
死刑囚の彼は、「ご馳走を食べさせてもらえる自分は、もうすぐ死刑が執行されるのだ。」と勘違いし絶望し、自殺してしまったのだそうです。
つまり、
いくら好意や親切心から行った行為であっても、相手の立場や心理状態によっては、予想もしない結果に結びつくことがあり、
同様に、占い師の言葉も、受け止める人によっては一生を狂わしてしまう可能性もありますよ。
ということを星先生はおっしゃったのでした。
本当に気を付けねば!
と、身が引き締まりました。
また、
これと対照的?な出来事もありました。
占い館で働き始めた頃のある日、30代のスーツ姿の男性が暗い顔をして入って来ました。
とにかく八方塞がりの様な時期が数年続き、その日も転職の面接の帰り道だと仰っていました。
前の年にお父様が急逝され、その葬儀の最中にリストラの電話がかかって来たとかで、
「もうね、どん底ですよ。」
と、ガックリと肩を落とし、
全身を徒労感が覆っています。
ところが…
です!
私が
「あ、でも少し前に天中殺が開けましたよ。」
と言った瞬間…
(その瞬間の情景は今も鮮明に覚えています。)
みるみるうちに
本当に「みるみるうちに」という言葉はああいう時に使うのでしょうね。
みるみるうちに、ぱあーっ
と顔の表情が明るくなりました。
彼を覆っていた暗いオーラが一瞬で変化した感じです。丸まっていた背は伸び、声も明るい大きな声になりました。
「ほんとですか⁈
良かった〜‼️」
と、ニコニコ笑いながら、
「マジかぁ!だからだったのかぁ。はー良かった。」
と、別人のように元気いっぱいな声でお話をし出したんです。
あまりの変わり様に、こちらの方が戸惑うほど。
とにかく
それほど元気になったのです。
私が発した言葉は、
文字にすればたった10文字。
「天中殺が開けましたよ」
だけ。
ただ
その言葉は、
その時の
彼にとっては
長く暗いトンネルの先に突如差した希望の光だったのでしょう。
彼は入って来られた時とは全く別人のように元気に帰って行きました。
面接の帰りに偶然通りかかった占い館。
ドアを開けて入って5分で暗いトンネルの出口の光を見た彼。
それもきっと何かの縁というか、神様の導きだったのでしょうが、
私にとっても大きな出来事でした。
自分の発したたった一言が、絶望の淵にいた一人の人間を変えたという現実を見たからです。
必要な人に言葉を届けられたことは、占い師になった自分の存在意義について考えていた私に大きな力をくれました。
星健太郎先生が話して下さった死刑囚とは正反対の、予想以上に良い結果が待っていた「占い師の言葉」の話でした。
おしまい
清水星良(せいら)