2015年、9月4日、訪中から帰国する機内で行った記者会見でパククネが行った発言内容に韓国の左翼メディアは驚愕する。
「朴槿恵(パク・クネ)大統領の“統一外交”に関する発言で、韓国外交の座標をめぐる議論が再燃している。朴大統領は、中国の軍事パレードへの出席を通じ て、超大国の間で新バランス外交の可能性を披露したという評価を受けた。しかし、その直後、韓国外交の直接的な目標として「統一」を提示するなど、外交的 なバランス感覚における異常な兆候を露呈させた。「北朝鮮の急変事態」などに対する過度な期待で冷静な座標認識に失敗し、韓国外交の“漂流”の可能性と共 に南北関係の不安定性を高めたという指摘もされる。」

 4日の記者会見の内容に戦慄した左翼メディアはあわてて6日には、左派の学者にチョン・ソンジャン世宗研究所統一戦略研究室長は6日、「統一のために、関係国との対話も重要だが、何よりも重要なのは南北当局間の直接対話」だとし、 「南北が『低い段階の連合』に達するどころか、まだ敵対的な状態から抜け出せずにいる状況で、統一に対する周辺国の支持を求めることについて、果たして周 辺国にどのぐらい共感してもらえるかが疑問だ」と述べた。・・・などと言わせて、パククネの北朝鮮敵視を批判する。

 「朴大統領は習近平主席と10月の終わりから11月初めを目途に、韓中日首脳会談の開催に合意したことと関連して「日本がまだ歴史認識について前向きな姿勢 を示していない状況だが、『北東アジアの平和のためには大乗的な見地から取り組む必要がある』と提案し、習主席がそれに同意した」と述べた。朴大統領は、 「今後、韓中日首脳会談を実現するために、おそらく、日本側とも協議したうえで、日程を決めることになるだろう」と付け加えた。」

 「大乗的な見地から取り組む」とは、日本との妥協も辞さないと言う意味であるが、そのことがこの時点で韓国左翼メディアにはピンとこなかっようだ。  さらに朴大統領は、上海臨時政府庁舎再開館式に関して「韓中両国が共に困難を克服した患難之交(困難な時に共にした友人)の歴史を思い起こす良い契機にな るだろう」とし「中国政府と地方政府が上海臨時政府庁舎と重慶光復軍総司令部、ハルビン安重根義士記念館など中国各地の韓国独立運動史跡の保護に積極的に 協力したことに深く感謝申し上げる」と明らかにした。

また「韓中関係を未来指向的に今後も発展させていくならば、『中国夢』(中華民族の偉大な復興)と『第二の漢江』(ハンガン)の奇跡を成し遂げる上で役立 つだろう」と述べた。 パククネは上記のように中国をおだてあげてみせて、北朝鮮を見捨てる政策を取るように中国に示唆し、同時に反日姿勢を見せることによって、韓国の左翼メディアを安心させた。

 しかし、次第に韓国メディアは、パククネは中韓貿易の円滑化のために最大限に中国に媚を売っていたにすぎず、韓国の対北朝鮮強硬姿勢の「始まりの始まり」に他ならないことに震撼する。  9月3日の時点で韓国メディは、パククネが中国の抗日戦勝記念式典に参加したことを、次のどれなのか、計りかねていた。

 1.韓国は米国の言う事を聞かず、独自外交をできる誇り高い民族国家だということを証明した。 2.パククネは自分が中国の横に並ぶことによって、北朝鮮に決定的な嫌がらせをし、中国に対しても、韓国との貿易の利益を享受するだけではなく、韓国との貿易の利益を重要と思うなら、北朝鮮を見捨てよ、と言ったに等しいのではないか。

 このふたつの見方のどちらが妥当なのかは、12月の日韓合意とその後にはじまった韓国国内の米軍の配備交渉で明らかになる。 韓国左翼メディアは以後、中国との融和、北朝鮮との対話を韓国政府に強く求めるようになり、そしてこれを聞き入れないパククネ政権を次期選挙で倒すよう、死に物狂いで言論戦に挑む決意を固めることになる。

ハンギョレの9月3日の時点での考え方

 3日午前10時(現地時間)、秋の青空を背景に高く聳える天安門城楼の上に朴槿恵(パク・クネ)大統領が立った。 左にロシアのウラジミール・プーチン大統領と習近平・中国国家主席が立っていた。 韓国の首脳が、かつて適国だった中国とロシアの首脳と並び、90分間繰り広げられた中国人民解放軍の大規模軍事パレード(閲兵式)を見守った。
 韓国の首脳が天安門の城楼に上がったのは初めてだ。 61年前の1954年10月、この場所に立ったのは金日成(キム・イルソン)北朝鮮首相だった。当時の金首相は毛沢東・中国国家主席のすぐ隣に立って高ら かな笑いを見せて中国建国5周年記念閲兵式を見守った。

これは1年ほど前に終結した朝鮮戦争で数十万人の中国軍が参戦して、血を流して積まれた朝中友誼の象徴的場面として残った。 当時、新生中国は5年または10年毎の節目としては最初の建国記念日を迎え閲兵式を行った。 それから61年、中国は「抗日勝利70周年」記念を名分に大国崛起と復興を雄弁に語る類例のない大規模な閲兵式を準備した。 この日、朴大統領の天安門城楼登頂は、大きく変わった韓中および朝中関係、ひいては東アジアの力学を表象する歴史的場面として残る可能性がある。

 東アジア情勢激動…「均衡外交」今後が重要 朴大統領は黄色のジャケット姿でこの日午前9時36分、主催者の習主席の左側に立って、城楼に向かって移動した。習主席の右側のプーチン大統領まで三首脳は並んで先頭に立って城楼の階段を上がった。 朴大統領の閲兵式参観は、朴槿恵政権の外交がまだ経験したことのない道につながる階段の一歩を踏んだという意味も持つ。 朴大統領は米国の同盟国首脳としては唯一人城楼に立った。

 今回の閲兵式を快く思わない米国内の反発を押し切った決定だった。 キム・チャンス・コリア研究院長は「米国は今回の閲兵式が東アジア覇権の競争国である新興中国の崛起を象徴する行事である点と、何よりも米国のミサイル防 御(MD)体系を無力化しうる中国の新型兵器が誇示されるという点を憂慮したと見られる」と話した。

  実際、中国はこの日“空母キラー”として知られる「東風21D」ミサイル、タンク、戦闘車両、大砲など40種余り、約500の最新兵器を披露して軍事力を 誇示した。 キム院長は「韓米日が連動するミサイル防衛体系の構築を、中軸として中国牽制のための韓米日三角共助体制構築を急ぐ米国としては、韓国の閲兵式出席を僅か であっても共助離脱の可能性を示す信号として受け止めることもありうる」と付け加えた。 

 唯一の同盟国である米国の否定的ムードにもかかわらず朴大統領は閲兵式出席を選んだ。 「韓国が自らの観点で外交的な空間を作り出す第一歩を踏み出したと見ることができる」(ヤン・ムジン北韓大学院大学教授)、「韓国がそれなりの独自外交空 間を持っていることを米国、中国、北朝鮮などに示すもの」(イ・ナムジュ聖公会大教授)などの評価が出ている。

  朴大統領の選択は、東アジア国際政治に一定の波紋を投じたと見られる。最大の衝撃波を受けるのはやはり北朝鮮だ。 金正恩労働党第1書記の特使資格で訪中した崔竜海(チェ・リョンヘ)書記はこの日、城楼参観隊列の右端から二番目に立った。 ヤン教授は「北朝鮮は衝撃を最小化するため、朴大統領出席場面などは徹底的に報道を統制するだろう」としつつ「閲兵式行事が開かれたという事実だけを短 く紹介する可能性が高い」と話した。 中国、日本、米国にも東アジアで影響力を持ち出した韓国の戦略的価値を新たに示す機会になったという分析が出ている。
 最近朝まで生テレビで田原総一郎が、「冷戦が終わって」と言っていた。

 「冷戦というのは、どちらかが勝利し、どちらかが敗北するまで終わらない。」

 冷戦でソ連は敗北したが、北朝鮮、中国というアジア地域の冷戦はまだ終わっていない。冷戦という戦争の最中なのだ。

 韓国のハンギョレ新聞がさかんに「冷戦が崩壊して」と言っていることからも、左翼がなにをごまかしているか理解できよう。

 北朝鮮、中国が崩壊してはいない以上、いままさに冷戦状態なのだ。

 北朝鮮と中国の一党独裁体制が崩壊するまで、冷戦は継続する。
 

北朝鮮と中国の一党独裁体制の崩壊という人類の悲願がないかのようにいうのが、「冷戦は終わった」だ。
 ハンギョレ新聞
 戦後ドイツはナチスと断絶した国家であるため、過去の歴史を反省し、被害者らに賠償することができたが、戦前の軍国主義体制の延長線上にある戦後日本とい う国家には、それとは異なる限界があり、したがってその現実を認め、日本には国家レベルでの戦争犯罪の認定と賠償を要求せず、ただ我慢して日本政府の言う なりになる、これが和田教授と日本の進歩勢力の現実主義の本質だと徐教授は指摘する。

 このハンギョレ新聞の言っている進歩勢力とは、大鷹淑子、下村満子、野中邦子、和田春樹らである。
 おもしろいのは、彼ら進歩勢力は、現代日本に「国家責任を求めるのは無理だから、妥協しよう」日韓は仲良くなろう、と誘ったのだが、韓国の左派はこれを次のように蹴った。

 日本がこれほど過去の非人道的犯罪を隠蔽し糊塗し擁護しようとするので、いくばくかのお金や物質的利益ですべての懸案に決着をつけようとすることは私たち の良心が許さないのです。」日本とヨーロッパ社会が違っている、という論点について、「こうしたちがいがあるからといって、日本の戦後処理における微温的 なところまで認めなければならないという法はありません。むしろ、日本社会がヨーロッパとちがって、しっかりとファシズムを清算できていないとすれば、 しっかりと清算すべく圧力を加えなければならないと思うのです。」
 しかし、これではまるで日本が圧力を加えれば改心する、根は善人の集まりだという根本的な信頼感が日本にあるということにならないか。

 なんという友情、なんという善意だろう。
 日本人は、韓国人、中国人に圧力を加えればまともな国民になるとは、考えない。アメリカ人は、日本軍国主義を倒して、民主主義に変えてやろうと決意したかもしれない。

 ところが、なんと韓国の左翼は、「圧力をかければ、日本社会のファシズムが清算できる」と思っているらしいのだ。

 できるわけがない。もし日本が軍国主義であり、ファシズム国家ならば、他国はこれに謝罪せよと圧力をかけたくらいでまともな国になるだろうか。ならない。

 

「韓国側4氏の返信は次のような「連帯」の呼びかけで結ばれています。「日本政府の戦後処理政策が時代錯誤だとしても、それを批判し牽制する日本の健全な市民グループが存在する限り、私たちはその人たちと連帯し、ともに歴史の進展をはからねばならないのです。」徐京植

 「批判し、けん制」したくらいで社会が変わると思うほうがおかしい。
 経済制裁、戦争を仕掛けてほしいものだ、。変えたかったら。
 韓国の左翼は、テロを仕掛ける勇気、度胸もないくせに、日本社会の軍国主義残存、ファシズム性を「批判し、けんせい」すれば変えられると言うそんぼ甘さがおかしい。
 
 日本人は満州人、台湾人、朝鮮人を助けるためにイノチガケだった人々がいた。

 韓国左翼の本質は、アルカイダや日本赤軍にも劣る、ただの口先だけで、敵を改心させられるという思いこみにたっている甘ちゃん左翼なのだと思う。

 慰安婦のハルモニはせめて胸をかきむしり、泣き叫んで見せればよかった。

 そうすれば、世界のメディアが気の毒なおばあさんの慟哭の姿を放送して、世界中がもらい泣きして、ダメダメだ、これはいけない、あのおばあさんたちの気の済むようにしてあげよう、という気運が高まったにちがいない。

 しかし、そういう狂ったように泣き叫ぶ姿はなかったのである。

 9・11でアメリカにテロを仕掛けたアルカイダは、自分の命を捨てると同時に無辜の市民を犠牲にして、その後、アメリカに戦争をさせた。

 韓国の慰安婦団体は、泣き叫ぶ姿を見せるくらいのこともしなかった。
 あまりにも安易ではないか、その抗議の方法は、平和的にすぎないか?
 そんな平和的方法だけで、日本が謝罪し、戦争犯罪を認める平和国家?になるはずがないではないか。

 

「正式な賠償金は絶対に支出しないという点が政権の譲れない意図だったからではありませんか。和田先生は薮中元外務次官が近著(『日本の針路』2015年) で、日本が慰安婦に「見舞金」を出したと書いているのは不見識であると批判していますが、これこそが日本政府中枢部の一貫して変わらない立場なのであり、」村山政権にして、「謝罪賠償金」は出せず、「見舞金」という名目しか出せないということに、韓国の左派はがまんならなかった。

 しかし、他国に言われて、謝罪賠償金をすぐ出すなら、日本ってなんて善意にあふれた理想国家なんだということになろう。
 そんなに日本っていい国なのか?そんなに期待されているのか?日本って。
 「国家」は「国家」であるがゆえに、やくざなところがある。
 親がやくざなら、子は親に期待して、くどくどと親に反抗しない。
 やくざの親の子は、親に家庭内暴力をふるいはしない。親に期待しないからだ。
 韓国左翼は、時にストーカーじみて、時に家庭内暴力の子供が親にしつこく責めるみたいに、過去をほじくるのは、なんのことはない、日本に期待しているのことになるのだ。「言えば変わる」と。
 アメリカは日本と戦争して、日本を変えたし、日本は日清戦争をして、清国の態度を変えた。
 なんと、韓国の左翼は、しゃべって日本をよくしようというのだ。 

一国の戦争犯罪に決着をつけることが、「批判」「説得」でできると思っているらしいから驚く。

「原則」を守り抜いて民主化を勝ち取った韓国側と、生き残りのために次々と「原則」を放棄しつつあった日本側進歩勢力とが、慰安婦問題を間に置いて向かい合うことになったわけです。

 と、このように韓国左翼はわが左翼の民主主義はホンモノで、日本の辻本清美や、村山、管直人、福島瑞穂などはニセモノだと糾弾する。

 

野党的な立場から国家や政府を批判することは「絶対野党主義」であり無意味である、というのでしょうか? 社会党解体の過程でしきりに唱えられた言葉が 「現実主義」であり、「万年野党からの脱却」でした。その勢力が政権内に入り、極右派や保守派と妥協することは不可避であり正当であるとお考えですか。そ の結果が、前に述べた、原則の放棄と自己崩壊です。和田先生も、この発想を共有されているのでしょうか?


「自らに誇りを持ちたいと願っているということを相互に尊重」すべき、というのは誰のどんな「誇り」を指しているのですか?自国の歴史的責任を明らかにし て新たに更生しようとする人々の人間的な「誇り」は当然に尊敬され、連帯されるでしょう。しかし、自国の歴史的犯罪を隠蔽ないし美化しようとする歴史修正 主義的な「誇り」はきびしく拒絶されて当然です。
(日本の左翼も日本政府と同じ穴のむじなだという)
 と、徐京植は日本左翼を批判する。なんとご立派なことよ。徐京植よ、善にあふれた世界に変えたいなら、大学に通わず、くちばかりではなく、極左になれといいたい。

 日本だからこそ、「市民の圧力」で変わりそうに思えるが、北朝鮮ならば、すぐに処刑だろうが、徐京植は北朝鮮のような巨悪とは戦わない。

 わたしは長いこと、徐京植や韓国のメディアは日本を慰安所というネタで非難したいのだろう、と思ってきた。

 だが、そうではない。なんと、徐京植や韓国の知識人は、「韓国は民主化を達成した理想国家だから、ファシズム国家日本を真の民主主義国に変われるように教え、導いてやらねば」と真剣な妄想を抱いているのだ。

 国家というのはそういうものではない。核を放棄せよと言っても、放棄する国はないように、どの国にも犯罪者は一定程度いるように、日本にも犯罪者はいる。日本だけが理想国になれるわけではない。

吉見義明でさえ、アメリカも謝罪していないと言っている。そう、毛沢東も謝罪していないし、スターリンも、英国も、謝罪していない。日本も謝罪しなくてなんら不思議でない。日本にだけ謝罪させて、北朝鮮に謝罪させない韓国左翼がおかしい。 

「戦後70年が過ぎたが、日本は依然として植民地支配や戦争責任問題にまともに向き合えずにいる。 (韓国人には)申し訳ないが、これを克服するには時間がもっと必要なようだ。 米国もフィリピン支配やベトナム戦争に対してきちんと謝罪しないように、日本もなかなかそれが容易ではない。」 吉見義明
 韓国もベトナム戦争を謝罪しないと、吉見は皮肉を言っている。

韓国はファシズムでも、軍国主義でも歴史修正主義者でもない、正統民主主義国家だが、暮らしは次のようなものだという。
 韓国の時給制の仕事は待遇は非常に悪いが、さらにますます悪くなってきている。2004年に53万9000ウォン(約5万円)だった月平均賃金は、10 年たった2014年もほとんど変わらない66万2000ウォン(約6万2千円)に留まっている。賃金労働者全体の月平均賃金に比べると2004年は35% 程度だったが、現在は30%のレベルに落ち込んでいる。時給制の仕事は女性や30歳以下の若年層で急激に増えている。
我々の経済は家計所得の増加が経済成長率を下回り、家計所得の不振が消費不振を生む悪循環に陥っている。特に若年層の仕事の待遇悪化は若者の貧困を増や し、世代間のあつれきを育てる素地になりやすい。昨年の20~39歳の世帯の所得が減ったという統計値は、雇用の数も増やさなければならないが、その待遇 改善がないと私たちの経済の将来はより一層暗くなることを警告している。 
 これが「光復」と独立を達成し、民主主義のトップランナーとしての韓国の栄光の社会なのだ。

1.日本軍による強制連行の証拠はなかった。

 政府、軍のような大組織の命令文書、および加害者の記憶、目撃者の日記、等の証拠は、隠滅しきれるものではない。したがって、被害者証言以外の証拠はひとつもないので、強制連行はないといわざるをえないのであるが、日本共産党の見解は、証拠を隠滅しただけで、強制連行はあったにちがいない、とする。

 

2.朝日新聞の植村隆氏は、「朝鮮半島では、強制連行はなかったと思う」と言っている。

3.例外的に犯罪として現認され処罰された強制連行と強制売春は、インドネシアのオランダ人女性に対してあったが、これは、日本軍の組織方針ではなかった。

4.慰安婦のおばあさんの証言を傍証する第三者証言、目撃証言については、一例もない。

5.慰安婦のおばあさんの証言は、「だまされた、親に売られた、義父に連れて行かれた。強制連行された」とまちまちであるが、韓国では、「強制連行された」で統一して主張しているという矛盾がある。

6.「だまされた、親に売られた、義父に連れて行かれた。」という証言については、「強制連行」という証拠のない主張と比べれば、比較的、被害主張だけでも、肯定されやすい主張でもあるので、「意に反した境遇」であった事は間違いないというわけで、「強制性は否定できない」という「心理」の面と「はるばる遠方に連れて行かれたのであり、自分で応募したのではない」という「連れて行かれた」を「連行」と言って、これを「強制連行」と主張する韓国のメディアも後半には増加した。

7.また、アメリカ、イギリス、フランスなどの国の軍人は戦地周辺の性風俗女性を買って遊興したので、広い意味で「女性」を「遊びの対象」にしたわけだが、日本の場合、当時の日本軍が、民間性風俗業者を「慰安所」と名づけて、「誘致」したために、日本人だけが悪質助平な女性侮辱をして、世界各国の軍人は戦地周辺で地元の貧困女性を金にモノを言わせて遊びの対象にしたのだが、紳士的にふるまったかのような勘違いが広まった。

8.また、韓国人自身、朝鮮戦争の戦時中、それ以後の平和時代から現代までを通じて、女性をないがしろにして、純真な気持ちの娘をだましたり、借金を負わせて、性的職業につかせる事が韓国の場合、世界でも特別多い国柄であるのだが、あたかもそうした女性侮蔑社会の実態はなかったかのように、ひたすら日本軍の誘致した民間性風俗を「日本兵がお金を払って遊んだ事」について、「軍隊性奴隷制度」「20世紀最大の戦争犯罪」と言い立て続けた。

9.アメリカでは、現代でも無数の都市に「性風俗」「デートクラブ」があって、貧困層出身の女性の立場につけこんで、余裕金を女性に渡して、女性をse性的な遊びの種にするケースは、無数に実在し、これをアメリカの良心派は「ホワイトスレイブ」(奴隷同然)と、憤慨嫌悪する。アメリカでは、こうした社会の腐敗は認識し、嫌悪されているのだが、日本人が「慰安婦」を「性奴隷」ではない、と否定すると、アメリカでは、「それは憎むべき性奴隷と認識すべきものであり、単に売春と認識すべきものではない。ごまかすな。われわれはごまかしはしない」と非難する。

10. これは、奇怪な食い違いであり、同じひとつの実態が、アメリカでは、「売春」を「性奴隷」とみなすべきだという強い倫理観で主張しているのであり、アメリカ国内の中国、韓国人は「強制連行という人類史にまれに見る性奴隷」と主張しているのであり、後者の主張を日本人が否定すると、アメリカ人の一人は、「売春もまた性奴隷」だから、「性奴隷ではないというな」と言い、もうひとりのアメリカ人は、中国韓国の誇張を信じ込んで、文字通りの「性奴隷」という意味で「クレージーな人権侵害」という意味で非難するようになった。

ここで留意すべきは、アメリカ人の倫理感は、日本人よりも強いのであるが、社会の実態は、日本よりも腐敗しているという皮肉な事実である。

 アメリカにしてそうなら、中国、韓国、北朝鮮は言うまでもない。日本よりもはるかに実態は腐敗しているのだが、自国の反省はせず、ただ日本非難が強烈なのである。

11.こうして、日本人は、韓国・中国のプロパガンダによって認識の混乱した欧米メディアを説得することに非常な困難を覚える事態が定着してしまったのである。

12.結果として、中国、韓国は、この慰安婦性奴隷説が広範囲に定着することによって、現代韓国の女性の性的職業につかざるをえない悲惨な境遇、北朝鮮の拉致問題、人権抑圧、中国の人権抑圧、少数民族弾圧という問題性を世界の民衆の問題意識からそらし、忘却させる大きな効果を果たしたのである。