木々の緑が目に眩しくなってきたこのごろ、

我が家で育てている、20本ばかりのバラの木が、

驚くほどの速さで蕾を膨らませてくれている。

 

一日が始まる早朝、庭に出る楽しみは言うまでもない。

開きかけた真新しい花の色に目を奪われ、

顔を寄せて甘い香りを吸い込む。

この時期の鮮やかな色を眺め、胸までしみる甘い香を吸い込む、

初夏の感動の一時は特別だ。

一日のスタートが快適に切れる。

 

一人暮らしになり、何とか無事に年を重ねてきたが、

だんだんと体力がなくなり、友も少なくなり、

自然と家にこもりがちになっていく。

 

こんな生活の中だからこそ、

一日一度でいい、

感動する時間を、感動する心を持ちたいものだと思う。

そして、自分から心揺さぶられる感動に出会う努力をしたいものだとも思う。

心揺さぶられる感動は、生活に若さをよみがえらせてくれる。

生命力が湧き上がってくる。

マンネリ化した毎日が前向きになる。

生活に変化が出てくる。

その感動は、向こうからやってくるものではなく、

自分から求めていくものである。

きっと日々のマンネリ化がなくなり、

明るく新しい生命力が湧いてくるはず。

 

心に感動を。