1. So I Can Love You
(Sheila Hutchinson)
2. Marionette
(William “Smokey” Robinson/William “Mickey” Stevenson)
3. That's How Heartaches Are Made
(Bob Halley/Ben Raleigh)
4. A Breath Taking Guy
(William “Smokey” Robinson)
5. No More Tear Stained Make Up
(William “Smokey” Robinson)
6. Uptown
(Barry Mann/Cynthia Weill)
7. Someday We'll Be Together
(Johnny Bristol/Jackey Beavers/Harvey Fuqua)
8. After All
(William “Smokey” Robinson)
9. Our Lips Just Seem To Rhyme Every Time
(William “Smokey” Robinson/Al Cleveland)
10. Fading Away
(William “Smokey” Robinson)
11. Take Me Where You Go
(William “Smokey” Robinson/Warren Moore)
12. I'll Be In Trouble
(William “Smokey” Robinson)
Originally Released Sep. 15, 1970
Produced by William “Smokey” Robinson、
Harvey Fuqua、Johnny Bristol、
William Weatherspoon and James Dean
The Marvelettesは1969年に解散しており、
本作はWanda Youngのソロ・アルバムである。
たった1人になってしまったとはいえ、約10年間、
グループの屋台骨を支えてきた彼女への労いだ。
この年、Diana Rossもソロ・デビューを果たしているけど、
両者のその後の歩みは、全く異なる。
Diana Rossに"元The Supremesの"という称号はいらないし、
そのキャリアを盤石なものにするため、
The Jackson 5の後見人というフィクションさえ作られたが、
Wanda Youngはあくまでも元The Marvelettesなのである。
Diana Rossは、ソロになってからも、
The Supremes時代のヒット曲をコンサートで歌ってるけど、
それはあくまでもDiana Rossのものであって、
Paul McCartneyがオリンピックでHey Judeを歌っても、
The Beatlesとは無関係なのと同じである。
それでもこうして最後のアルバムが作られたのは、
根強いファンがいたということであり、
レーベルにとって初の全米No. 1をもたらしたグループを、
The CrystalsやThe Ronettesのように
自然消滅させるわけにいかないのである。
アルバムは、1969年のThe Emotionsのヒット曲
So I Can Love Youのカヴァで始まり、
その後も多数のカヴァで占められている。
That's How Heartaches Are MadeはDusty Springfield、
UptownはThe Crystals、After AllはThe Miracles、
Fading AwayがThe Temptations、
そしてSomeday We'll Be Togetherは
Johnnh Bristol & Jackey Beaversのデュエットがオリジナルで、
The SupremesとしてDiana Rossが歌った最後のシングルだ。
シングルになったMarionetteも、
元はKim Westonがレコーディングしながら
お蔵入りになっていたもの。
Wanda YoungがSmokey Robinsonのような、
クワイエット・ストームに活路を見出していたら、
Sade以上に嵌ってただろうなと思う。
僕は、The BeatlesのPlease, Mr. Postmanで
The Marvelettesを知ったけど、
多くの人々にとってPlease, Mr. Postmanは
The Carpentersのヒット曲であり、The Marvelettesというのは、
ガロの歌でBob Dylanを知るのと同じだった。