1. Love Is Strong
(Mick Jagger/Keith Richards)
2. You Got Me Rocking
(Mick Jagger/Keith Richards)
3. Sparks Will Fly
(Mick Jagger/Keith Richards)
4. The Worst
(Mick Jagger/Keith Richards)
5. New Faces
(Mick Jagger/Keith Richards)
6. Moon Is Up
(Mick Jagger/Keith Richards)
7. Out of Tears
(Mick Jagger/Keith Richards)
8. I Go Wild
(Mick Jagger/Keith Richards)
9. Brand New Car
(Mick Jagger/Keith Richards)
10. Sweethearts Together
(Mick Jagger/Keith Richards)
11. Suck on the Jugular
(Mick Jagger/Keith Richards)
12. Blinded by Rainbows
(Mick Jagger/Keith Richards)
13. Baby Break It Down
(Mick Jagger/Keith Richards)
14. Thru and Thru
(Mick Jagger/Keith Richards)
15. Mean Disposition
(Mick Jagger/Keith Richards)
Originally Released July 11, 1994
Produced by Don Was and The Glimmer Twins
Darryl Jonesといえば、Marcus Millerの後を受けて、
Miles Davisのバンドのベーシストとなった人物。
DecoyやYou're Under Arrestといった
アルバムに参加し、85年によみうりランドEASTで
開催された『ライブ・アンダー・ザ・スカイ』にも、
マイルス・バンドの一員で来日した。
それと相前後してStingのThe Dream of the Blue Turtlesの
レコーディングに参加して、そのまま彼のツアーに帯同。
以降、Herbie HancockやJohn Scofield、Michael Breckerら
ジャズ・ミュージシャンは元より、Madonnaや
Eric Clapton、Joan Armatradingら、ロックや
R&Bの方面からも声がかかる、凄腕かつ売れっ子の
ミュージシャンとなった。
Bill Wymanがストーンズを退団して暫く後、
Darryl Jonesがサポート・メンバーとして
加入するという一報を聞き、驚きを禁じ得なかった。
いや、だってそうでしょ。
George Harrisonに替ってEric Claptonが
The Beatlesのリード・ギターになります、
というようなものだから。
これがMarcus Millerに声を掛けていたなら、
バンドの性格そのものが様変わりし、
多分に居心地の悪いものになっていただろうけど、
ダリルはただのベース弾きなので、
可もなく不可もない、邪魔にならない存在に徹している。
アルバムを作る、ツアーに出るとなれば、
今の今まで必ず呼ばれるのも、その点を買われたのだ。
マーカスならこうはいかない。
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いつの間にか、The Rolling Stonesがいることが、
当たり前の風景になってしまった。
いや、今までもストーンズはずっといたのだけど、
73年の初来日が幻となり、映画『太陽を盗んだ男』で、
テロリストに扮したジュリーにストーンズ来日を
要求させるほど、それを待ち焦がれていた日々。
それが90年の初来日で念願適うや、気が付けば
当たり前の風景になってしまったのだ。
92年にKeith RichardsのMain Offender、
翌年にはMick JaggerもWandering Spiritが
相次いで発表され、94年には満を持して、
ストーンズの本作がリリース。
前作から5年ぶりのアルバムとなったが、リリース後、
例によってワールド・ツアーを開始し、
95年3月には2度目の来日を果した。
東京7公演に福岡2公演。
この新作をリリースすれば必ず来てくれるという、
40数年前には見られなかった光景が、
気付けば当たり前になってしまった。
慣れって怖いね。
プロデュースはDon Wasで、ダリルの他、
先述のキースのアルバムにも参加していた
Bernard Fowler、Ivan Nevilleもレコーディングに
加わっている。
それにしても、これはかなり充実したアルバムだ。
冒頭の3連発‥特に2曲目の"ヘ～イヘイ"がゴキケンな
You Got Me Rockingがそれを証明している。
アイルランドのロニーの自宅にJerry Lee Lewisを
招いてジャムった体験からキースが書いたという
Sparks Will Flyは、そういう耳で聴くと、
確かにWhole Lotta Shakin' Going Onしている。
Jerry Lee Lewisのピアノをギターに置き換えただけだもん。
前作Steel Wheelsにはダルな要素は皆無で、
ラストのSlipping Awayまで一気に
聞かせる内容だったが、久々にミックの演歌趣味炸裂な
Out of Tearsが顔を覗かせたりする。
しかも収録曲が3つも増えている。
何でもかんでも詰め込めるCDの特性が仇になってはいまいか。