1. Gotta Serve Somebody
(Bob Dylan)
2. Precious Angel
(Bob Dylan)
3. I Believe in You
(Bob Dylan)
4. Slow Train
(Bob Dylan)
5. Gonna Change My Way of Thinking
(Bob Dylan)
6. Do Right to Me Baby (Do Unto Others) 
(Bob Dylan)
7. When You Gonna Wake Up
(Bob Dylan)
8. Man Gave Names to All the Animals
(Bob Dylan)
9. When He Returns
(Bob Dylan)

Originally Released Aug. 20, 1979
Produced by Barry Beckett and Jerry Wexler

1975年の"ローリング・サンダー・レビュー"に
Mick Ronsonを起用したように、"イギリスの血"に
こだわりがあったBob Dylan。

69年には、The Beatles、The Rolling Stonesと
レコーディングするつもりだったとか、
近頃もPaul McCartneyと共演する噂が立ったりしている。

それがあながち根も葉もない噂ではないのは、
かつてThe BeatlesやThe Rolling Stonesの登場に
衝撃を受け、The Animalsの「朝日のあたる家」によって、
俗にフォーク・ロックと呼ばれるスタイルへ舵を切らせた
体験が忘れられないからだろう。

 

 

ディラン自ら「プロのアルバム」と評した
1979年のこのアルバムは、アラバマ州にある
マッスル・ショールズ・スタジオで製作された。
しかもプロデュースにはJerry Wexlerが携わっている。

「プロのアルバム」というからには、全ての作業が
首尾よく進み、ディランのアルバムにしては珍しく、
始めからある程度の完成図を描き、スタジオでは
それを組立てるだけでよかったということなのだろう。

かつてナッシュヴィルのスタジオにニューヨーカーの
Al Kooperを呼んでBlonde on Blondeを作ったように、
ここでもDire StraitsのMark KnopflerとPick Withersという
異分子を混ぜて、サザンロック的になるのを避けている。