1. Paperback Writer
(John Lennon/Paul McCartney)
2. Rain
(John Lennon/Paul McCartney)
Originally Released June 10, 1966
1966年6月。来日直前。
そしてあの大名盤Revolverの発売直前。
本作は一応、そのRevolverの先行シングルです。
しかしRevolverでThe Beatlesがやったことは、
このシングル2曲を遥かに飛び越えている。
それは、一にも二にもPaul McCartneyが遂に
その怪物の仮面を脱ぎ捨てたことによる。
彼はこのシングルで久しぶりにA面を飾り、
以降、僅かな枚数を除いて、これを独占していくわけです。
Past Masters
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このPaperback Writer/Rain以降、
The BeatlesのドラマーがRingo Starrでよかったと、
改めて実感する。
普通は、重いドラムを叩く人はずっと重いまま、
軽い人はずっと軽いわけですが、
Ringo Starrはどっちも出来る。
Paperback Writerでは頭のコーラスの後、
バンドが強烈なバックビートを効かせた
テーマを奏で、その中心にリンゴのドラムが鎮座。
Rainではスネアのシングルストロークで始まって、
ジャズ的なオープンロールが入るパートが
複合的なビートを生み出している。
テープの逆回転を利用したとか、
最後にジョンが謎の言葉を発しているとかはどうでもよくって、
ロックのベースとドラムがいっぺんに生まれた、
記念すべきシングルなのです、これは。