1. 朝まで待てない
作詞:阿久悠 作曲:村井邦彦
2. サンフランシスコの夜
作詞・作曲:Eric Burdon, Vic Briggs, John Weider,
Barry Jenkins and Danny McCulloch
3. アイ・アム・ジャスト・ア・モップス
作詞:鈴木ヒロミツ 作曲:星勝
4. 孤独の叫び
作詞・作曲:John Lomax, Alan Lomax, 
Eric Burdon and Chas Chandler
5. あの娘のレター
作詞・作曲:Wayne Carson Thompson
6. ブラインド・バード
作詞:阿久悠 作曲:村井邦彦
7. あなただけを
作詞・作曲:Darby Slick
8. ベラよ急げ
作詞:阿久悠 作曲:大野克夫
9. ホワイト・ラビット
作詞・作曲:Grace Slick
10. 朝日よさらば
作詞:阿久悠 作曲:村井邦彦
11. ハートに火をつけて
作詞・作曲:Jim Morrison, Robby Krieger, 
Ray Manzarek and John Densmore
12. 消えない想い
作詞:阿久悠 作曲:村井邦彦

Originally Released Apr. 5, 1968

2007年3月に亡くなった鈴木ヒロミツは、
一般的には人のよさそうな俳優、タレントとして
知られていましたけど、彼がかつて
ハード・ロックを歌ってたことをご存知でしょうか?
鈴木ヒロミツと星勝のいたザ・モップスこそ、
日本で最初にハード・ロックを演奏したグループだ。

The VenturesとThe Animalsは、日本のロックの
ふるさとである。
そしてThe Animals側に立脚した場合、
それが如実に分かるのが、モップスなのだ。

 

 

1967年11月、シングル「朝まで待てない」でデビュー。
年が変って3月には「ベラよ急げ」が出、
4月に満を持して、最初のアルバムをリリースした。

アルバムのラインナップを見ると、
「朝まで待てない」「ベラよ急げ」といった
シングル曲が申し訳程度に入るが、
それ以外は洋楽のカヴァで構成されている。
この点は、ゴールデン・カップスと同じ。

ゴールデン・カップスがブルース・ロックに
立脚していたのに対し、モップスは、
「サンフランシスコの夜」に象徴されるように、
ある程度当時のカリフォルニアのロックに
的を絞っている。

しかし何にもましてカッコいいのは、
「朝まで待てない」のカップリングでもあった
放送禁止歌「ブラインド・バード」なのだった。