1. The Times They Are a-Changin'
(Bob Dylan)
2. Ballad of Hollis Brown
(Bob Dylan)
3. With God on Our Side
(Bob Dylan)
4. One Too Many Mornings
(Bob Dylan)
5. North Country Blues
(Bob Dylan)
6. Only a Pawn in Their Game
(Bob Dylan)
7. Boots of Spanish Leather
(Bob Dylan)
8. When the Ship Comes In
(Bob Dylan)
9. The Lonesome Death of Hattie Carroll
(Bob Dylan)
10. Restless Farewell
(Bob Dylan)

Originally Released Jan. 13, 1964
Produced by Tom Wilson

前作で風を歌ったBob Dylanは、
今度は「時代は変る」と歌った。

The Beatlesがアメリカへやってきた1964年、
Changeと歌った歌手が2人いる。
Bob DylanとSam Cookeだ。

 

時代は変る 時代は変る
1,836円
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2人の歌はまず、I have a dreamという
キング牧師のメッセージに強く反応した。
Bob Dylanに至っては、20万人以上が集まった
ワシントン大行進に参加もしている。
そしてケネディ暗殺を見届けた。

Sam Cookeは人種問題に的を絞っているが、
いずれも不安と混迷がもたらす
断絶について歌っているということでは、
共通している。
Sam Cookeは変われと懇願し、
Bob Dylanは世の中の変化とはどういうものかという、
一種のトピックについて歌っただけだった。

公民権運動が実を結ぼうとしている
アフリカンアメリカンにとって、
Changeはより切実な問題だが、
Bob Dylanは、変化を受け入れない、気づかないばかりに、
越えがたい裂け目が現れると歌った。
今は敗者でも、そのうち勝者になるかも、
今先頭を走っていても、やがて最後尾に
なってしまうだろうと。

皮肉なことに、その裂け目に呑み込まれたのは、
Sam Cookeだった。