稀書自慢 荒俣宏先生 | donmozuroのブログ

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ここに書いているのはすべて個人の感想です。
ただそれだけのことですので、決して目くじらなどを立ててはいけません。

去年の10月ごろ図書館の用済み放出本を頂いて、読もう読もうと思いつつ1月半ばまで来てしまいました。

読みだしたところ、これが面白い。

 

この本です。

 

著者の荒俣宏さんは、NHKのCool Japanなどを通じてファンになった方なのですが、こんな趣味をお持ちとは知らなかった。

その趣味とは、、、、、

 

書き出しのところを、引用しますが、、、、

「これからお話しするのは、書類愛のよろこびと、美しい書をもとめるひとびとをみまう悲喜劇、つまり、本あつめの人生にかかわる体験談である。僭越であるけれども、この本をつづる筆者が、話の主人公をつとめる。」

とある。

「ひとびと」と書いてあるが、要するに荒俣さんのお話である。

 

悲喜劇、、、とあるが、本人にはシリアスな物語、外野であるわたくしから見ると喜劇、家族から見ると悲劇???

その辺はよくわからないが、私にとっては結構面白い。

そして、タイトルにある、稀書についての「へえ~」という話が満載の一冊です。

 

どうやって手に入れるかというと、海外の古書店、オークション、、、、などなど、、、 金額も一冊で車が買えるほどの値段のものも、、、すざましいはなしである。

けれども、一度目にしてみたい、、、という気持ちになります。

 

最後のほうにこんな一文があります。

「あるジャンルの本が好きになって、本腰をいれてあつめはじめるには、きっかけが要る。それも、たんなるきっかけではいけない。手にしただけで震えがくるような名作を拝まなければ、「よし、このジャンルにとびこんでみようか」と決心できない。」

 

なるほど、対象は違うが私がいろいろな音楽を聴いて

最初は、文部省唱歌  そして流行歌  ポップス  ジャズ   ブルース  クラシック  と 新たなジャンルを聞き始めるにはそれぞれ、きっかけになる曲があった。

この辺の事情はよく分かります。

 

でも、趣味の対象が、一冊何百万もする本でなくてよかった。

なんといっても、私は基本消費税を入れて110円、ちょっと良いものでも、550円、本当に安いのは一枚50円というレコードですから、、、、