この度、小笠原村観光局のサポートをいただき、小笠原コーヒー農園の取材に行ってまいりました。
船の中の記憶はさて置き…と言うか、無い。
到着した日の午後に訪問させていただいたのは、
野瀬農園さま。
山道から見下ろすと一面に広がるコーヒー!
今はちょうど花の時期で、写真ではわかりにくいですが、白い花がたくさん咲いていました。
南国の雰囲気のエントランスから農園の中へ…。
栽培品種は主にティピカ。
ブラウンティップですね。
1878年、明治政府は小笠原の温暖な気候を利用して亜熱帯植物を試験的に導入しました。
その中にジャワから持ち込まれたコーヒーも含まれており、試験栽培を始めます。
しかし、病虫害が流行し、生産性ではサトウキビに及ばず、コーヒー栽培は定着しませんでした。
ジャワのコーヒーはモカから持ち込まれたと言われており、現存している小笠原のコーヒーのルーツはモカかもしれませんね。
その後大平洋戦争が始まり、強制疎開、米軍統治と、人が住むことができない時期が長く続き、ようやく返還され島民が戻ったとき、強制疎開から実に20年もの月日が経っていました。
農園だった場所はジャングルと化していたと言います。
それから一歩一歩農地を広げ、マンゴーやパッションフルーツなどが、栽培されるまでになりました。
あるとき、農園の片隅で見慣れない1本の木を見つけました。それがコーヒーだったのです。
偶然発見されたティピカのほか、イエローブルボン、コスタリカから持ち込んだ品種など、数種類の品種が栽培されています。
栽培地が違えば悩みもそれぞれ。
ここは自然あふれる小笠原。
収穫を待つコーヒーチェリーのライバルは野鳥だそうです。
イエローブルボンの方が甘くて鳥に狙われやすいんだとか。なるほど。
とむとむコーヒー農園はガラスハウスの温室育ちなので、そんな事気にした事ないかも。
逆に夏の暑さは内地の方が厳しいと思います。
もちろん、精製方法についてもお話がおよびます。
そこで、
ここ数年試しているパルプウォッシュプロセスのトネビーンスを野瀬さんに飲んでもらいました。
プロセスによってそのポテンシャルをさらに飛躍させることができる、ということを感じていだだきたいという思いで毎年新たなプロセスを試しています。
野瀬農園のもとみさんと。
お忙しい中、丁寧に説明していただきありがとうございました!
これなーに?って指差す植物全て教えてくれて、まさにプロフェッショナル!スペシャリスト!
楽しくて長居しちゃいました。
他にも変わった植物がたくさん。
こちらはジャボチカバ。
その名も国産珈琲の会!詳細はこちら
ご参加お待ちしております。