それではまた続きです。よろしくお願い致します。
個室B寝台ソロとは
サンライズでは前回ご紹介したノビノビ座席以外は全て鍵のかけられる個室となっています。基本的に個室優先の設計になっていますが前回お伝えしたように電車の運転にはモーターが必要です。7両のうち2両がモーター車です。
そのため1両がノビノビ座席、残りの1両が今回お話しするソロになっています。
床下にモーターなどの制御機器をまとめて掲載しているため客室に利用できるスペースはそれほど余裕がありません。さりとて定員もある程度は確保しないといけません。そのため製造当時にすでに走っていたブルートレインのソロの設計をそのままうまく利用したと思います。
簡単に言ってしまえば車両の中央に80cm程度の通路を作りその両側の畳一畳あまりの床面積に天井まで縦方向2mあまりの空間を用意します。そして個室の入り口は左右にベッド部分は上下にうまく区切って上下2段の個室にしている感じです。
全然簡単に言ってないですね。実際に見てみると分かりますがとても良く出来ています。これを考えた旧国鉄の設計者は素晴らしいですね。
個室ではありますが、扉付近以外に立てるスペースはありません。また上段は個室内に3段程度のとても急な階段があります。寝相の悪い方は落ちて大怪我をしてしまう可能性も否定できないので、不安な方は下段に乗車しょう。
私は昔寝台特急あけぼの号で上野から青森まで12時間ほど乗車しました。車両は違いますがほぼ同一設計ですね。
メリットデメリットは次のシングルのあとにまとめて記載します。
個室B寝台シングルとは
実は私はサンライズでこの個室しか利用したことがありません。
この後は全てモーターのない車両に設置されている個室です。
写真を見て頂けると分かるかと思いますが台車の間の車両の構造が違うのが分かるかと思います。床下を線路上まで下げる事によって客室上下方向のスペースが大きく拡大されています。
関東の方でしたら東海道線や宇都宮線などの二階建てグリーン車といえばイメージしやすいかと思います。
車体中央部はこの様に2階建てになっており、通路左右の扉から個室に入ります。
室内には鍵がかかるようになっており鏡やコンセントが設置されています。
室内には枕、毛布、部屋着が用意されています。
撮影していなかったのですが片隅に小さなテーブルや使い捨てカップも設置されています。
ハンガーも一個だけですが用意されているのでコートなども安心してかけられます。
この操作パネルではFMラジオや照明スイッチがまとめられています。またアラーム付きの時計もあり早朝下車する時の助けになります。
また部屋から離れるときに部屋に4桁の暗証番号式の鍵がかけららるので盗難防止の意味でも安心です。
メリット
〇プライバシーが保たれる
鍵のかかる個室なのでその点は高速バスやカプセルホテルよりも安全性は高いと思われます。
決して広い空間ではありませんが、自分の基地のような感じがしてテンションが上がります。
デメリット
● かなり値段が上がってしまう。
前回のノビノビ座席では寝台料金は不要ですが、個室のために払わないといけません。
ソロで7000円近くシングルでは8000円近くかかります。
最近はビジネスホテルも多くこの程度の金額でも結構良いところにも宿泊できると思います。
尻込みしてしまう理由はここにあるでしょうね。家族連れでは人数分払わないといけません。ホテルは部屋単位で値段が決まりますからツインとかを利用する方が安いですね。
● やっぱり狭い
特にソロは構造上寝るスペース以外は扉付近に立つくらいのスペースしかありません。大きな荷物を持っての乗車はかなり厳しいと思います。旅慣れしていない場合は少し値段が上がりますがシングルをお勧めします。
鉄道好きの方の動画も貼り付けましたので良ければご覧ください。