イケメン幕末・土方 運命の恋ルート感想 その2 | 梅花艶艶━ばいかえんえん━

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『艶が~る』を元に、己の妄想昇華のための捏造話を創造する日々。
土方副長を好きすぎて写真をなかなか正視できません(キモっ)
艶がはサ終しましたが、私の中では永遠です。
R-18小説多し、閲覧注意です。

2回に分けて書きますと言っておきながら、うっかり書き忘れてそのまま『もうどうでもいいや\(^o^)/』となっていた、イケメン幕末・土方歳三 運命の恋ルートの感想記事です。
下書き記事の中からたまたま発見したので、勿体ないしw覚えている限りで完成させました!
まあ、ゲームそのものは既に1年近くログインすらしていなかったんですが。

しかし、久々にインしてみたら、いつの間にやらボイスついてるし、キャラ増えてるしww『動乱の恋ルート』なんてのも配信されてるし!(今更なんでしょうが、知ったのがつい昨日だから許して……)

追加キャラ……新松下村塾の『新』というのがもうワケ分からないんですけど(笑)

死んだと思われていた吉田松陰が、以前の面影すらない生まれ変わったかのような姿で突然京に現れ、新松下村塾を開いた

って何なんだww歴史伝奇モノでも目指し始めたのか?(混乱)
しかも、キャラ絵を見たらめっちゃ刀剣乱舞にいそうな見た目だしww

岡田以蔵がオッドアイになってるのは何かもういいやって感じですが、武市半平太は、何が貴方をそうさせたんだとつい気になってしまう、はっちゃけた外見と人物設定ww
容堂さんに裏切られたショックでぶっ壊れちゃったんでしょうか←
人物紹介には『松陰との出会いをきっかけに』云々とありますが、史実ではこの2人って会ったことあったんですかね? 松陰の思想に共鳴した、とはWikipediaにありますが……。
龍馬・以蔵・桂・高杉とは史実でも関わりがあった筈なので、そういう意味では創作の仕甲斐がある実に美味しいキャラだと思うんですけど、そういう歴史の面白さを活かすことがないのがイケ幕なのでね☆
まあ、タイトルからして重厚な歴史ものが読めるわけがないといい加減に理解しなければいけませんよね(諦)

そうして改めて人物紹介のページ見たら、今や武市さん含めキャラ絵のある登場人物が17人もいるんですね。ビックリです。(追加キャラは武市・以蔵・松陰)
それなのに、初期からいる近藤局長は未だにルートが無いという。頼り甲斐がありそうなのによく迷子になっちゃう、という人物設定に実は惹かれていたんですけどね……
このキャラならシナリオによっては結構いい恋愛ストーリーになるんじゃないかとゲームリリース時には期待していたんですが、実際にプレイしてみてイケ幕のライターさんは『いくら高級食材を準備したって、料理の腕前が壊滅的な人には美味しい料理は作れない』という例えがぴったりだと思ったので……近藤ルートが配信されたとしても、これまでのように内容の薄〜いストーリーで、ぼんやりとしたまま終わるんだろうな。

本当になぜ、どの攻略キャラでもストーリーがあまり動かないのか。考えてみたのですが、このゲームのヒロインはとにかく鼓動が跳ねたり睫毛を震わせてるだけで特に何もしない、つまりヒロインが自主的に動かないからじゃないかと。雰囲気に流されて、攻略対象とやることはしっかりやってるんですけど(笑)、四季を任せてくれた女将さんは彼女の実態を知ったらどう思うんでしょうねww

それにしても、キャラと謎だけがどんどん増えて、これまでの伏線は一体どこで回収するのでしょう……?


おっと、ゲームの変化に驚きすぎてつい長々と書いてしまいましたがメインは『運命の恋ルート(土方編)』についてでした。
というわけで、13話〜エンディングまでの感想です。思いっきりネタバレしてます。



13話

主人公が現代に戻る予兆である例の砂嵐がちょこちょこ現れつつも、何だかんだでとうとう箱館までやって来た土方さんと主人公。
土方さんが兵たちに酒を振る舞ったという描写もあったりして、いよいよクライマックスへのカウントダウン突入。

そして、ある夜突然に「明日、お前は戻れ」と主人公に告げる土方さん。
当然、主人公は「嫌です。最後まで……」と拒みます。

……そりゃそうですよ、戻れってどこに? 京? てか、ここ北海道でしょ? 既に官軍も迫って来てるんですよ? んなサラッと言われてもさぁ。
主人公死んじゃうって!!
格好いいこと言ってるっぽいけど、どう考えても無理ゲーですよ土方さん。

しかし土方さんは「最後まで連れて行く気は、最初からねえよ」と。
……そこはまぁ現実的なんだろうだけど、「戻れ」はないわー。

それでも彼の決心は固く、失意のまま土方さんの部屋を出た途端に主人公は眩暈に襲われ……意識が戻ったら現代に戻ってきてたー!!
やはり『運命の恋ルート』でも、御都合主義且つ速すぎる展開はそのまんま\(^o^)/

現代に1人で戻ってきた主人公。一緒にタイムスリップした恭くんはどうなったのかなんて、気にしちゃいけないんでしょう。
そして彼女の懐には何と土方さんからの手紙と短刀があったのでした。
しかしちょっと待って、現代で短刀なんて持ってて大丈夫なんですか!? 銃刀法は!?
あ、『短刀』ならセーフなんですかね?
私が最初に読んだ時、土方さんに渡された短刀とは実は脇差の堀川国広(現存せず)だったりして……などと頭の中で勝手に思ってたんですが、そこはとうらぶ脳乙ってことですね。

で、手紙の方はといえば……物語の冒頭に出てきた、『〇〇(←滲んで判読できない)愛してる』という、あの手紙だったのでした。もちろん、今なら判読できなかった部分も読めます。そこにあるのは主人公の名前。
泣きながら彼女は思いました。
自分をあの時代に呼んだのは、土方さんだったのだ、と。

その夜、主人公は土方さんの夢を見ました。
夢の中で互いに想いを確かめて、(きっとまた会えるって、信じてる)と心で呟く主人公。
「まあ、そういう運命だからな」と答えた土方さん。ここで物語は終わりました。



……まさかの別離エンド。
でも、これまでのエンディングでは主人公は一度は現代に戻ってもあっさりと幕末に戻っていたので、何で最後の最後でこの結末!? とちょっと呆然。
なぜここでいきなり史実に寄せてきてシリアス切ない系にもっていくんだよイケ幕のくせに←
しかし、展開のあまりの速さと杜撰さにその『切なさ』に浸ることすら不可能。とにかく、恋愛の具体的な過程が、説得力を持って充分に描き切られていないというシナリオの欠点は相変わらずで、読後はただただ「……え?」「……それで?」としか思えませんでした。

この作品そのものが、単純で薄っぺらい、ある意味ナルシシズムに満ち満ちた恋愛を描いた御伽噺なのだと一蹴することは簡単です。
そもそも恋愛ゲームのシナリオとしても、主人公と土方さんの惹かれ合う理由が明確でないことを論って、作品のリアリティの欠如を断罪するのも既にこれまで散々述べてきたので今更でしょう(笑)

それでもこの『運命の恋ルート』には、何とかテーマらしきものは読み取れるかなと思います。すごく努力して好意的に読めば、ですが。
端的に言えば、二人が惹かれ合う過程に具体的な意味などは不要のだ、だってそれこそが『運命の恋』なのだからということかと。

そんなテーマの中では、恭くんの行方なんて夾雑物でしかないのでしょう(笑)
主人公がこの後、短刀をどうしたのかについてもね! 正直、貰っても扱いに困るよね、短刀だなんてね。そもそも何で短刀を渡したんでしょうね、土方さんは。これで身を守りながら頑張って京に帰れよ! ってことなんでしょうか。とにかくいろいろと消化不良なエンディングでした。