桜が咲き始める頃、肌寒さを感じることがある。春に近づき、暖かさに身体が鈍り、戻った寒気に過敏に、過剰に反応する。これが花冷えというものなのだろう。
卒業式、入学式、送別会、歓迎会などという言葉が蘇る。整理、清算の後、新しい生活が始まるという感覚、転勤族だった私に染みついた季節感なのだろう。現役から引退して10年以上経つのに、この季節感は確かに残っている。
三月には卒業式に袴を履いた女学生、四月には入学式のために新しい制服を着た小中学生、晴れ着の親、この時期のここの風物詩。四季の流れというものを改めて実感する。