ジョナサン・ノット指揮、東京交響楽団のコンサートに行ってきました。

ホールは、ミューザ川崎でした。

 

フェスタサマーミューザのオープニングコンサート、チケットは完売、ホールは満員でした。

ノットなので、オケは対向配置でした。

 

プログラムは、チャイコフスキーの交響曲が2曲。

 

交響曲第2番「ウクライナ」

交響曲第6番「悲愴」

 

アンコールはありませんでした。

 

プログラムを見て曲名にビックリしました。

「ウクライナ」・・、「小ロシア」じゃないんだ・・・。

 

Wikipediaで調べたら、「小ロシア」の由縁は「ウクライナの民謡を3つ使っていることから当時の評論家が「小ロシア」と呼んだから」だそうです。

初演の1870年代は、ウクライナ=小ロシア、しかもウクライナに対する蔑称だったんですね。

 

2番を生で聴いたのは過去2~3回だと思います。

レニングラード・フィルのチャイコフスキーチクルスなどで、何番かとのカップリングでついでに聴いただけです。

聴いたのはおそらく改訂版だと思いますの、今日の1872年版は初めてだったと思います。

そもそも2番が「こんな曲だっけ?」のレベルなので、演奏の良し悪しは良くわかりません。

勢いのある、威勢のいい演奏でした。

 

休憩を挟んで、良く知ってる「悲愴」。

ちょっとがっかりでした。

ゲストコンマスの存在感が薄く、途中オケがずれたのに立て直すことなくずれっぱなしだったり、1stVnの先頭に座っている人だけでした。

コンマスの重要性を改めて認識しました。

ClからFgへの受け渡しの直前変な音吹いたり、HrnのゲストTopも出の音をひっくり返したり、褒められる演奏ではありませんでした。

安定していたのはFlとの竹山さんとClの吉野さん、他は・・・。

 

ノットの「チャイコフスキーは好きじゃない」が伝染したのでしょうか?

一体感の無い、緻密さに欠ける雑な演奏に聴こえました。

 

昨年のオープニングが3番&4番でしたから、来年は1番&5番だと思います。

来年の立て直しに期待します。