Quartet Sperior ベートーヴェン弦楽四重奏全曲演奏会 Vol.7に行ってきました。

ホールは、プリモ芸術工房でした。

 

プログラムは、もちろんベートーヴェンの弦楽四重奏

 

第1番&第16番

 

アンコールはありませんでした。

 

Quartet Sperior、メンバーは

 

1stVn 会田莉凡

2ndVn 平塚佳子

Va 須田祥子

Vc 清水詩織

 

年代に若干開きはありますが、桐朋同窓の面々です。

 

ベートーヴェン弦楽四重奏曲全曲演奏会、1番と16番、最初と最後の2曲で締めくくりでした。

後半が始まる前にMCの須田さんが「1番ですが最初に書かれた曲ではありませんが」と解説していましたが、Op18として6曲まとめて出版されていますし、6曲ともほぼ同じ年の1800年頃に作曲されていますから、どれが1番でも大きな問題ではなかったと思います。

しかも作曲順と番号は6曲とも食い違っています。

最初に作曲した3番はニ長調ですから、結果的に最初と最後が同じ「ヘ長調」というのも因縁を感じます。

 

2曲続けて聴いてみると、時代の違いを感じさせられました。

1番はやはりハイドンやモーツァルトの影響が残るのか、オーソドックスな構成で、決められたルールに従ってきちんと書かれています。

中期以降の過去の先例から逸脱する独自の工夫は感じられません。

16番は13番以降の無茶から一転先祖帰りをしたような構成ですが、各パートの掛け合いはロマン派を越えて20世紀にも通じるような斬新さです。

その2曲は客席30席の密な空間で楽しめる贅沢な時間でした。

 

各パートの音が、アンサンブルとしてではなく、個々の音として生で聴こえてきます。

小ホールで聴く以上にダイレクトに4つの音が届く面白さはプリモならではです。

内声がとっても良く聴こえて埋もれていませんから曲全体をとても面白く聴くことができます。

「2ndVnそう来たか」とか「VaとVcが実は競いながら支えてるんだ」とか、スコアを見ながら聴いているように、手に取るように聴こえるのがとても面白いです。

日頃はなんとなく聴いてて、無意識に聴き逃している一つ一つの音が意識しなくても聴こえてきます。

 

オーソドックスな和音が楽しめる1番と、オリジナリティに富んだ16番と、対比が面白い全曲演奏会の締めくくりでした。

Quartet Sperior、ベートーヴェンひと段落の後は誰かの全曲演奏を新シリーズで考えるそうです。

須田さんのMCで「モーツァルトはねぇ」といいながらメンデルスゾーンやドヴォルザーク、シューベルトの名前が出ていました。

バルトークやショスタコーヴィチは沢山のQuartetが全曲演奏をしていますから月並みってくなんだと思います。

次は何を聴かせてもらえるのか、ワクワクと楽しみです。