チョン・ミョンフン指揮、東京フィルハーモニー交響楽団のコンサートに行ってきました。
ホールは、オーチャードホールでした。
昨日に続いて今日もSoldOutの日曜日マチネー、プログラムは
シベリウス ヴァイオリン協奏曲(ソロ マキシム・ヴェンゲローフ)
ベートーヴェン 交響曲第7番
アンコールは、ヴァイオリンソロでバッハの「無伴奏ヴァイオリンソナタ第1番」から「第1楽章アダージョ」でした。
先ずはシベリウス。
出だしは予想外に繊細で、細い音からのスタートでした。
もちろんシベリウスですからありがちではあるんですが、ヴェンゲローフだけに、もう少し、ふくよかな厚みのある響きで始まると思い込んでいただけにちょっと意外でした。
カンデンツァも含め、落ち着きのある、とても丁寧な、美音を重ねる演奏でした。
チョンさん率いる東フィルも、バックに徹しながらも、とても柔らかなに寄添いながらも、決してテンポも、音楽の流れも乱すことなく、それでいてソリストの思うがままに弾かせる、絶妙なサポートでした。
表るに出ることが無いのに、きちんとなくてはならない存在感を示せるチョンさん、さすがの一言、お見事でした。
アンコールは、「ありがとうございます」と日本語で挨拶して短く「バッハ」。
艶やかで、厚みのある豊かな音量で、僕が懐いていたヴェンゲローフさんのイメージそのままのバッハでした。
後半はベートーヴェンの7番。
早くもメモリアルイヤーの先取りなのかもしれません。
これもまた、チョンさんらしい、変幻自在なんだけど、突っ込みどころはいくつもあるけど、結果的にはオーソドックスな、ベートーヴェンでした。
なんだかんだといいながら、きっちりとまとめ上げる技量は流石だと思います。
正々堂々と、きっちりと真正面を見据えて堂々と歩みを進めるベートーヴェンなんですが、時に走ってみたり、時に不意を突くように身をかがめてみたり、でもどれもあざとさは無く、堂々としてる中での動きです。
そして怒涛のような第4楽章、雄たけびとともに起こる大きな拍手、感動的な7番でした。
今日はコンマスはゲストで岡本さん、ヴィオラは加藤さんがTopで須田さんがサイド、オケで須田さんが譜捲りするのを見たのは初めてかもしれません。
1stVn最後尾の5プルに陰澤さんが座っていました。
おけいさんがアグレッシブに弾く所為かもしれませんが、4プルの方の脱力した演奏ぶりが目につきました。
お二人を比べると弓の動きが半分ぐらい、4プルの方は弓の真ん中だけ使って申し訳程度に力なく弾いているようにしか見えません。
一方のおけいさんは、端から端までしっかり使って、刻みも力強くザッザッと、落差の大きさ、に驚きました。
オケによってはトラの方や後ろのプルトは真剣に弾いていない、などと言うのを目にしますが、今日は目の当たりにして、東フィルにちょっとがっかりでした。
皆さんプロですからオケの中で一人個人を注意しない契約とも聞きますから指揮者もコンマスも周りは何も言えないんですよね。
だからといって、野放しもオケの魅力を失うだけだと思います。
トラなら呼ばなきゃいいだけですが、団員だと日本の労働法制では軽々には切れません。
かなフィルのチェロにもお一人やる気の無さそうな方がいますが、解決は定年を待つしかないのかもしれません。
2日続きの名曲コンサート、コンチェルトもシンフォニーも、高いレベルで満足な2日間でした。
