弦楽四重奏コンサート ~響きの陰影~、に行ってきました。
ホールは、みなとみらいホール小ホールでした。
公益財団法人国際音楽芸術振興財団主催のコンサート、なんと事前予約で入場無料でした。
出演者の顔触れをみてビックリ「このメンバーで無料?」
プログラムも、お茶を濁すようなものじゃなく、本気モードです。
このメンバーで、このプログラムで、無料ですから、ホールは満席でした。
で、プログラムは
メンデルスゾーン 弦楽四重奏曲第1番
ショスタコーヴィチ 弦楽四重奏曲第7番
ブラームス 弦楽四重奏曲第2番
アンコールは、シューマンの弦楽四重奏曲第3番の第3楽章でした。
メンバーは
Vn直江智沙子さん・丹羽紗絵さん、Va瀧本麻衣子さん、Vc富岡廉太郎さんでした。
前半2曲は丹羽さんが1st、後半のブラームスとアンコールは直江さんが1stでした。
かなフィルの2ndVn首席の直江さん、新日本フィルの2ndVn首席の丹羽さんとVa首席の瀧本さん、読響Vc首席の富岡さん。
3つのオケの首席奏者4人でした。
先ずはメンデルスゾーン
丹羽さんを1stVnで、しかも一人での演奏を聴くのは初めてでした。
直江さん主催のコンサートでの室内楽で聴いたことはありますがその時は2ndでした。
前半の2曲は、4人のアンサンブルが上手く嵌った演奏だったと思います。
個々人の良い面が場面場面では感じられましたが、個性で聴かせるというよりもまとまりの良さが身上の演奏だったと思います。
それが良く出ていたのがショスタコーヴィチでした。
7番はショスタコの弦楽四重奏曲では演奏時間が一番短い曲ですし、難解な部分が少なく、聴き易い曲だと思います。
とはいえショスタコですから、「隣り同士で弾いてて気持ち悪くない?」という独特の音階が絡みあったり、激しい弓遣いなど、ショスタコらしさを持った曲ですが、とても良く合っていたと思います。
「いつ練習したんだろう?」と不思議です。
直江さん、8月はAKRで、後半は松本でオザワキネン、ですから4人で顔を合わせる時間なんてあったんだろうか、と思います。
しかも合わせやすい曲だったり、4人ともの演奏機会が多い曲だったりするならですが、ショスタコをハイレベルにきちんと合わせるってさすがだなと思いました。
後半は直江さんが1st。
直江さん主催のコンサートでもブラームスの弦楽四重奏曲で1stを弾くのを聴いていますから今日が2回目でした。
素晴らしい演奏でした。
ベートーヴェンを意識したブラームスが満を持して2曲同時に世に送った弦楽四重奏曲、交響曲第1番同様ブラームスの思いがたくさん詰まっていると思いますが、その思いを、ないがしろにすることなく、かといって重過ぎず、当を得た素晴らしい演奏だったと思います。
直江さんのVn、とても綺麗な音色で、清々しさを感じさせるときもあれば、色っぽさも持ち合わせた、うっとり聴き惚れるタイミングが度々訪れる、大好きな演奏でした。
聴いててとっても心地良いんです。
好きだってのはそういうことなんだとは思いますが。
少し短めのプログラムだったので、アンコールはたっぷりでした。
丹羽さんが1stを弾いたショスタコは印象に残りましたし、目立つことなく常に縁の下で支える富岡さんのVcの印象的でした。
そして、しっかりと内声でアンサンブルを引き締めながらも、出るとこでは出る、Vaの演奏のお手本のような、メリハリの効いた瀧本さんの安定感も抜群でした。
素晴らしい4人が揃ったQuartet、このメンバーで、この演奏が聴けて、タダ。
信じ難いコスパのコンサートでした。
