横浜みなとみらいホール25周年 ブラームス室内楽演奏会に行ってきました。
ホールは、みなとみらい小ホールでした。
出演は
Vn 青木尚佳
Vc 三井静
P 髙木竜馬
の三人でした。
プログラムは、オールブラームス
ヴァイオリンソナタ第2番
チェロソナタ第2番
ピアノ三重奏曲第1番
アンコールは、ありませんでした。
が、終演後、ホワイエでJNPのメンバーが加わってキャンドルイベントがあり、ブラームスの弦楽六重奏曲第1番から第1楽章が演奏されました。
新たに加わったメンバーは、Vn岡本誠司・Va島方瞭&大野若菜・Vc水野優也、の4人です。
キャンドルが灯る中、白熱の六重奏、今日の白眉だったかも。
「撮影自由」とのアナウンスでしたが、ほとんどの方が場を弁えて、演奏前と演奏後だけ撮影していました。
ただ、あの演奏では、演奏に圧倒されて、聴き惚れ、写真を撮ろうと思う方がいらっしゃらなかったのではないかと思います。
JNPコンマスの岡本さんが2ndに回り、1stVnは今日の主役青木尚佳さん、この二人の熱のこもった力強い演奏を、2ndVaの大野若菜さんが冷静に支える演奏がまた印象的でした。
決して醒めているのではなく、六重奏の要の一人として全体を締めていたと思います。
たった10分余りの演奏の為だけに9時まで待機していた4人の方々、素晴らしい緊張感を持った演奏を聴かせてくれました。
メインのコンサートで疲れている、青木さんや石川さんにしても、残業とは思えないネツノ入りようでした。
やっつけ仕事で終わってもおかしくない10分間が、6人の音楽に掛ける情熱がひしひしと伝わってくる、とても充実した時間でした。
反田プロデューサー良い仕事してるなぁ、と感心しました。
今日のコンサートは、ミュンヘン・フィルのコンサートミストレスに就任した青木尚佳さんを聴きたくて、でした。
今までいくつかのコンサートで予定が合わず、ずっと聴きたいと思いながら今日に至ってしまいました。
伸びのある、とても綺麗な音で、音量も豊か、表情も多彩で、とても素晴らしいVnでした。
そして、キャンドルイベントで見せてくれた熱い情熱、なるほどと感心させられました。
ブラームスばかりだったので、派手なテクニックや超絶技巧を披露する場面はありませんでしたが、じっくりとした音作りはとても心地良い響きでした。
是非コンチェルトでも聴いてみたいと思います。
髙木竜馬さん、天才少年も今や31歳、生で聴くのは初めてでした。
今日は、アンサンブルの1パートなので、その才能が云々は良く分かりませんでした。
小学生の時から話題をさらい名声を欲しいままにした姿は今は全くありませんでした。
ホールで聴いていた人の中には、嘗て世界を股にかけて活躍した天才少年とは知らない人も沢山いたのではないかと思います。
渋谷幕張高校時代に合格したウィーン国立音楽大学の大学院を2020年に優秀な成績で卒業したとのことですし、渋谷幕張高校ですから、学業の成績もTopクラスのとっても頭の良い方だと思います。
これから大人になった高木竜馬さんの第2ステージが始まるんだと思います。
どんな活躍が見られるか、楽しみにしたいと思います。
音楽やスポーツに限らず、天才ともてはやされて消えていく子供が多い中、福原愛さんと芦田愛菜さんは大したものだと思います。
苦労は絶えないんでしょうが・・・。
是非聴きたいと思ってきた青木尚佳さん、その実力と素晴らしい演奏を目の当たりにして、これから追いかける対象が増えて収穫の多いコンサートでした。