2024都民芸術フェスティバル室内楽シリーズ、に行ってきました。
ホールは、東京文化会館小ホールでした。
プログラムは
ベートーヴェン ピアノ三重奏曲第3番
ブラームス ピアノ三重奏曲第3番
ドヴォルザーク ピアノ三重奏曲第4番「ドゥムキー」
アンコールはありませんでした。
出演は、Vn MINAMI(吉田南)、Vc 横坂源、P 田村響でした。
MINAMIちゃんを一回り年上の二人がサポートするコンサートでした。
MINAMIちゃん、正月は日本にいたのに、一旦ボストンに戻ってとんぼ返り、3月にも神奈川フィルとのコンサートがあります。
今度も一旦ボストンに戻るんだろうか?
若いから出来る行動パターンだと思います。
3人での合わせも1~2回だったと思いますが、疲れも見せず、アンサンブルもぴったりと、素晴らしい演奏でした。
特にブラームスが印象に残りました。
MINAMIちゃんのVn、力強さが増した印象です。
ハ短調の緊張感をきちんと表現する演奏はトリオ全体を引っ張るリーダーシップが垣間見えました。
演奏になれば年齢なんて関係ないのは承知ですが、それにしても遠慮することなくグイグイと引っ張ってゆく力強さはボストン留学で身につけたものだと思います。
著しい成果が出てる結果だと思います。
後半のドヴォルザークも素晴らしい演奏でした。
横坂さんの深みが増したVcが印象に残りました。
トリオ全体を大きく包み込むようにスケール大きくまとめ、演奏に大きさが加わったと思います。
田村さんのピアノも、二人と一体になりながらも、トリオ全体にリズムを与え、生き生きとした躍動感を醸し出していました。
出過ぎず、控え過ぎず、絶妙なバランスのピアノでした。
演奏後は、一転二人に目を向けて、お礼するタイミングも、ステージを後にするタイミングも、お二人頼り、ギャップが微笑ましかったです。