とつかニューイヤーコンサート2024、に行ってきました。

ホールは、戸塚区民文化センターさくらプラザ・ホールでした。

 

遠藤香奈子&和歌子姉妹のデュオコンサートです。

 

プログラムは

 

宮城道雄    春の海

山田耕筰    赤とんぼ

ショパン    エチュードOp10-3「別れの曲」

ヴィヴァルディ 四季から夏・秋

コレッリ    ヴァイオリンソナタ第12番「ラ・フォリア」

バッツーニ   妖精の踊り

モンティ    チャールダーシュ

 

アンコールは、中村八大の「上を向いて歩こう」でした。

 

今年のテーマは「うつろい」お二人で一生懸命考えただろうことが窺えるプログラムでした。

昨年同様、香奈子さんの解説をメインに、時々和歌子さんも解説に加わりながらコンサートが進められました。

 

3曲目の「別れの曲」、和歌子さんの解説でタイトルはドイツ映画「別れの曲」のテーマに使われたので日本でだけ「別れの曲」と称されていると初めて知りました。

日本ではありがちだなぁ、と思って聞きながら、マーラーの交響曲第5番が「ヴェニスに死す」と呼ばれるようにならなくて良かった、と思いました。

 

ヴィヴァルディの四季では、夏ではヴァイオリンで、秋ではピアノで、各楽章ごとのテーマとなるメロディーを演奏しながら丁寧に解説をして下さいました。

夏の第一楽章のカッコウの鳴き声、キジバトの囀りをヴァイオリンで弾いたり、秋の第2楽章のお酒に酔ってまどろむ様子や第3楽章の角笛を持って狩りに行き鉄砲を撃つ音をピアノで再現してくれたり、とってもわかりやすく楽しい解説でした。

学校訪問などで是非この解説で「四季」を演奏したら数多くの子供たちがクラシックに親しみを感じるのではないかと思います。

是非実践して欲しです。

 

「妖精の踊り」の超絶技巧派、お見事、の一言。

都響で2ndを演奏しているときの姿とはまた違った一面でした。

続く「チャールダーシュ」では、ステージ袖の扉が開いたままピアノ演奏が始まり、ヴァイオリンのパートになると遠藤さんが歩きながらステージに登場し、下手から上手までゆっくりと歩きながら演奏を聴かせてくれました。

7列目の上手の席だったのですが、中央で弾いているときと、目の前に来た時では、明らかに音量が違いましたし、細部もよく聴こえました。

前から7列目でも聴こえ方がこんなに違うのかとビックリしました。

ヴァイオリンとピアノ、やピアノトリオやカルテットなら、いつもは避けてる「最前列ど真ん中」というのも面白いかもしれないと思いました。

チャンスがあれば最前列で聴いてみようと思います。

 

戸塚出身のお二人、ロビーでは、開演前の、終演後も、ご両親が顔見知りのお客様に丁寧にあいさつをされいらっしゃる姿が印象的でした。

片意地張らない、リラックスしたアットホームな雰囲気の中にも、素晴らしい演奏が楽しめた平日午後のコンサートでした。