鈴木理恵子&若林顕デュオ・リサイタル、に行ってきました。

ホールは、戸塚区民文化センターさくらプラザ・ホールでした。

 

鈴木&若林ご夫妻のデュオリサイタル、意欲的なプログラムでした。

 

モーツァルト  ヴァイオリンソナタ第22番

クライスラー  愛の悲しみ

        中国の太鼓

ドヴォルザーク 「ジプシーの歌」より第4曲「我が母の教え給いし歌」

ファリャ    「7つのスペインの民謡」より「ホタ」「ナナ(子守歌)」「ポロ」

ベートーヴェン ヴァイオリン協奏曲(ピアノ伴奏版)

 

アンコールは、シューベルトの「アヴェ・マリア」でした。

 

ステージ袖にドレスの女性が登場、やおらプログラムの説明を始めました。

「誰だろう?」「進行係の女性かなぁ?」「でもドレスだし・・・、もしかして鈴木さん?」

フライヤーの写真とは別人、最初は気付きませんでした。

鈴木理恵子さん、といえばフライヤーのお顔を思い浮かべますが、余計なお世話ですが、そろそろ宣材写真を変えたほうが良いのではないかと思わずにいられませんでした。

 

演奏は、大変に素晴らしい演奏でした。

特に、伸びやかで煌めくような高音の美しさが出色でした。

しっかりとした芯のある美音が細ることなくどこまでも伸びてゆきます。

アンコールの「アヴェ・マリア」素晴らしい演奏でした。

 

「中国の太鼓」キレッキレの演奏に感心をしました。

郷愁を誘うドヴォルザーク、情緒あふれるファリャ、曲の世界観、作曲家の世界観を描き分けながら、小品を連続して演奏するのは大変だと思います。

見事に描き分けた演奏に感服しました。

 

ファリャの前に、今度は若林さんがマイクを手に、ベートーヴェンの解説をしてくれました。

休憩を挟んでベートーヴェン。

 

オーケストラの多様な旋律、重層的な和音、ピアノ一台では大変だったと思います。

ご苦労様でした、が第一印象です。

交響曲にもピアノ版がありますが、表面的なメロディーを追うことが中心になってしまうピアノ伴奏では、面白さが半減でした。

ピアニストは演奏が大変な割には苦労が報われないと思います。

年末に珍しい際物を聴かせて頂きました。

 

心に染み入るアンコールの「アヴェ・マリア」で素晴らしいコンサート納めとなりました。