ファビオ・ルイージ指揮、NHK交響楽団のコンサートに行ってきました。

ホールは、NHKホールでした。

 

N響、2000回目の定期演奏会でした。

NHKホール、久しぶりだなぁと思って調べたら、2016年以来でした。

確かに嫌いなホールですが、7年振りには自分でもびっくりしました。

間にコロナが挟まり、NHK音楽祭が魅力を失ったのが原因だと思います。

 

祈念すべき定期演奏会のプログラムは

 

マーラー 交響曲第8番

 

アンコールはありませんでした。

 

やっとで確保できたチケットは3階席でした。

前の方の列ではありましたがやっぱり遠い、ステージは遥か彼方でした。

周りでは数多くの皆さんがオペラグラスを片手に聴いていました。

 

演奏は、ルイージらしい、メリハリの効いた、ドロドロするところのない、すっきりとしたマーラーでした。

3階席だと音が遠く、細部については細かく言えませんし、ソリストもオケの前の方が良かったのではと思いました。

ただ、新国立劇場合唱団が抜群に上手で、出だしは鳥肌モノ、改めて、上手いなぁ~、と感心しました。

ソロでは、むしろマロが一番印象に残りました。

安定して、オケとの呼吸がぴったりで、音も溶け込むようにマッチしていて、素晴らしいソロでした。

 

オケがステージに登場して、最後に、郷古さんが前、マロが後ろを歩いて登場しました。

普通はコンマスだけが客席に礼をしてチューニングを始めますが、今日は、少し後ろに控えめに立つ郷古さんにマロが横に並ぶように促し、二人並んで礼をして吉村さんのObでチューニングが始まりました。

郷古さんに帝王学を授け、育てていこうとするマロの姿がとても眩しく見えました。

さすがに海野さんは聴いていませんが、田中千香士さんから、徳永二男、堀正文そしてマロに続く系譜を引き継いでいこうとしているのだと思います。

まだまだ遠慮がちに仕草が目立つ郷古さんですが頑張って欲しいと思います。