ジョナサン・ノット指揮、東京交響楽団のコンサートに行ってきました。
ホールは、ミューザ川崎でした。
プログラムは
リゲティ アバリシオン
ドビュッシー 3つの夜想曲から祭
ブーレーズ メサジェスキス(ソロ 伊藤文嗣)
アマン グラッド
ベートーヴェン ピアノ協奏曲第5番「皇帝」(ソロ ゲルハルト・オピッツ)
アンコールはありませんでした。
土曜日マチネー、指揮はノット、でも客席は空席が目立ちました。
ステージサイドのLA・RA、センターの3階・4階、まとまった席がゴッソリと空いていました。
10年前ならNHKでベートーヴェン講座の講師をしていたオピッツの集客力でどんなプログラムでも満席にっていたでしょうが今や神通力も無くなっていました。
僕自身もセット券で購入したから行ったようなもので「ミューザのチケットを無駄にしてもミッチーの「復活」に行けばよかった」と若干ですが後悔しました。
前半の現代曲「なるほど大衆に迎合しないとこういう音楽になるんだ」以外の感想はありません。
聴いてて楽しくないし、ワクワクしないし、作曲家の意図するところが全く分かりません。
昔は、理解しようと努力もしましたが、今は無理だと悟り、諦めの境地です。
クラシック150年周期から考えれば、そろそろ次の150年に向けての萌芽が出てくるのではないかと期待しています。
20世紀現代音楽とは一線を画するニュークラシックと称する作曲家達に注目し、今後を楽しみにしたいと思っています。
後半はオピッツの「皇帝」
見た目に似合わない、柔らかく繊細なタッチで、透き通って鮮明な、語りかけるようなエンペラー。
第3楽章の入りも、力強く畳みかけるようなアタッカではなく、明るく伸びやかで、弾むような軽いタッチが心地よいアタッカでした。
サポートするオケも素晴らしく、第1楽章の第2Hrのソロが印象的でした。
第2楽章の竹山さんと吉野さん、今も耳に残る素晴らしいアンサンブルでした。
最近はヌヴーさんばかりで、久しぶりの吉野さんでしたが素晴らしかったです。
爽快、爽やかなエンペラーに、とても気持ち良く、後悔したことも忘れてホールを後にしました。