鈴木雅明指揮、バッハ・コレギウム・ジャパンのコンサートに行ってきました。

ホールは、オペラシティでした。

 

プログラムは

 

バッハ マタイ受難曲

 

アンコールはありませんでした。

 

今日はイースター、受難曲を聴くのに適した日かというと・・・。

コンサートの前に鈴木雅明さんのプレトークがありましたがその時も「イースターに受難曲は変ですが」と仰っていました。

 

3日連続マタイの3日目、今日だけ字幕付きでした。

今日は「青少年1,500円」という破格の入場料設定だったこともあって若い人が沢山でした。

「演奏時間が長く」「内容も重く」「ストリーも良くわからい」聴くのを敬遠する材料に事欠かない曲ですから、低価格も、字幕付きも、とても良い企画だったと思います。

 

開演前に鈴木雅明さんのプレトークがありました。

14時40分に始めて15分間、開演5分前まで、丁寧に、熱心に、解説を聴かせてくれました。

開演前は、スコアの再確認だったり、緊張感だったり、指揮者にとっては大変な時間だと思うのにとてもありがたい時間だったと思います。

 

演奏は、どこに部分を切り取っても、コーラスも、オケも、ソリストも、ケチのつけようがない、申し分ない演奏でした。

特に、トマス・ホッブスのエヴァンゲリストは出色でした。

ホール全体に響き渡る良く通る声の明るさのあるテノールですが深みがあり、説得力があり、マタイの物語を進めてゆくにはとても優れたエヴァンゲリストでした。

久保法之さんのアルトも印象に残りました。

青木洋也さんとは違ったタイプのアルトで、とてもしっかりした、芯の入った、強い声音のアルトで感情豊かに聴かせてくれました。

もちろん、松井さん、青木さん、加耒さん、お馴染みのメンバーも素晴らしかったです。

 

20分のインターミッションを除けば演奏時間は3時間弱でした。

ですが、CD3枚、何かをやりながら片手間に聴ける曲ではありません、かといって日常生活の中でじっと3時間聴いている余裕もありません。

やはりマタイはホールに監禁されないと聴く機会が持てません。

 

今日の素晴らしい演奏を聴くとまた来年監禁の檻に飛び込みたくなりました。