ダン・エッティンガー指揮、東京フィルハーモニー交響楽団のコンサートに行ってきました。

ホールは、ミューザ川崎でした。

 

フェスタサマーミューザのオーケストラコンサートでした。

ホールは、4階までほぼ満席でした。

聴衆は完全に戻っている印象です。

 

プログラムは

 

ロッシーニ       歌劇「セビリアの理髪師」序曲

メンデルスゾーン    ヴァイオリン協奏曲(ソロ 服部百音)

リムスキー=コルサコフ 交響組曲「シェラザード」

 

アンコールは、コンチェルトの後にパガニーニの「無窮動」、オケでロッシーニの歌劇「ウィリアム・テル」序曲のスイス軍の行進でした。

 

オケは対向配置。

1stVn・Vc・Va・2ndVn、下手奥にCbの配置で弾むリズムで軽やかにロッシーニの序曲での幕開けでした。

 

続いて、服部百音のソロでメンコン。

美音で濃厚な第2楽章が白眉でした。

続く第3楽章のリズミカルな凛々しさとの変化も楽しめました。

アンコールにパガニーニ。

拍手の応えてステージに登場した時「疲れた」と手を振り客席を和ませる姿が微笑ましかったです。

 

休憩を挟んでシェラザード。

緩急自在、ユニークなテンポ設定の箇所も違和感なく聴くことができます。

明快で明るく歯切れのいい造りが妖艶に演奏するシェラザードと不思議にマッチングして心地良い演奏でした。

 

演奏が終わるとオケにメンバーが譜面の入れ替えをしていたのでアンコールは何だろう?と思っているとTpがウォーミングアップをしているのが目につきました。

エッティンガーが拍手に応えて数度目に登場し指揮台に上り手を伸ばすと、Tpをさっと口元に。

しかしその合図はオケ全員を立たせる合図ででした。

そしてエッティンガーがもう一度支持をしようとすると立ったまま再びTpを口元に。

しかしまたもその合図はオケをステージバックのP席側を向かせる指示。

挨拶を終えるとステージ袖に引っ込んでしまいました。

いきなりTpで始まるアンコール曲って何だろう?と思っていたところにエッティンガーが再登場、三度目で準備でTpのファンファーレとともに「ウィリアム・テル序曲」が始まりました。

 

ロッシーニで始まって、ロッシーニで締めくくられた、とっても痛快な、真夏の暑さを吹き飛ばしてくれるコンサートでした。