ユアン・シールズ指揮、新日本フィルハーモニー交響楽団のコンサートに行ってきました。

ホールは、すみだトリフォニーホールでした。

 

平時マチネですが、チケットSoldout、プログラムは

 

ウェーバー  歌劇「オベロン」序曲

モーツァルト ピアノ協奏曲第27番(ソロ 反田恭平)

ブラームス  交響曲第4番

 

アンコールは、ピアノソロでモーツァルトの「トルコ行進曲」でした。

 

今日のお目当てはもちろん反田さん。

反田さんのモーツァルト、20番&26番「戴冠式」に続いて3曲目です。

粒だった音が歯切れよく、とても軽やかな演奏です。

反田さんではベートーヴェンの「エンペラー」も聴きましたが、力強くガンガン弾くよりも、スッキリと軽快に、透明感の高い軽いタッチのモーツアルトの方が好きです。

ショパンをソロでは聴いていますが、コンチェルトはYoutubeだけで生では聴いていませんので是非聴いてみたいと思います。

 

アンコールは、トルコ行進曲。

何度も繰り返し出てくるパッセージが、都度都度表情を変え、色合いを変え、陰影を変え、テンポを揺らし、こんなに多彩なトルコ行進曲は初めて聴きました。

知らない人が誰一人いない有名なこの曲を反田さんは深く考え、それぞれの部分を再構築して、味わい深く聴かせてくれました。

鼻歌で通して歌えそうなぐらいで、良く知ってるつもりだったトルコ行進曲が千変万化、奇を衒ったわけではなく、万華鏡を覗いて様々な変化を楽しむような納得させられる面白さでした。

反田さんの才能というか、奥深さというか、考えてるな~ぁと、曲へのアプローチに感心をさせられました。

 

指揮のユアン・シールズ、初めて名前を聞く指揮者でした。

ソロが反田さんじゃなければ「絶対聴かない」と断言できます。

1993年生まれ、若くはあるのですが、マケラやペルトコスキよりは年上、最近は若手の範疇が良くわからなくなっています。

1曲目の「オベロン」序曲を聴いた印象は「あまり面白くないな」でした。

指揮棒は、ずっと拍子を刻みますから、演奏は乱れることなく淡々と進みます、がそれだけです。

変化もないし、起伏に乏しく、スコアをそのまま再現してみました、と感じる演奏でした。

 

コンチェルトは、反田さんばかり聴いていたので印象はありません。

そして、ブラームス。

これが意外と良かったです。

淡々と、は変わりませんし、スコア通りを再現しているところもあまり変わらないのですが、変に肩に力が入っていないせいか、晩年のブラームス、といった重さが全くありません。

軽いタッチで、色鮮やかに、爽やかに仕上げられた水彩画といったテイストでした。

若々しさく、軽やかで、すっきりとした、抜けるような青空のブラームスでした。

とっても新鮮なブラームスでした。

 

演奏後、何度目かのカーテンコールで、オケのメンバーは立ったまま座らず、ホールも少し明るさを増して「アンコールはありませんよ」と宣言してる中、口元に手を当てて拍手を制しました。

「あけましておめでとうございます。今年も新日本フィルをよろしくお願いします」と、全く訛りがない、正当なイントネーションで、とても流ちょうな挨拶でした。

大阪生まれというだけのことはあります。

願わくば「関西弁で挨拶してくれればもっと盛り上がったのに」とちょっとだけ残念でした。