トリオジャパン2026ニューイヤーコンサートに行ってきました。

ホールは、第一生命ホールでした。

 

トリオジャパン、メンバーはVn石田泰尚、Vc西谷牧人、Pf佐藤卓史の3人です。

 

プログラムは

 

モーツァルト  ピアノ三重奏曲第4番

ベートーヴェン ピアノ三重奏曲第5番「幽霊」

ドヴォルザーク ピアノ三重奏曲第4番「ドゥムキー」

 

アンコールは、ドヴォルザークの「わが母の教えたまいし歌」、グノーの「アヴェ・マリア」でした。

 

第一生命ホール、800席弱の中ホールですから石田さんが登場すれば当然ながらチケット完売でした。

さすがに石田組のTシャツやパーカーの方は少なかったですが、それでも数人いらっしゃいました。

 

最初にモーツァルト。

モーツァルトの時代ですから、三重奏というよりもピアノソナタにVnのオブリガードVcの通奏低音です。

石田さんもメロディーを奏でるというよりもピアノが弾いたメロディーのエコーが主たる役割、西谷さんに至ってはしょざいなさげでした。

とはいえ「晩年の傑作」との呼び声も高い曲、モーツァルトらしさが至る所に感じられ、とても楽しく聴ける演奏でした。

軽過ぎないけどサクサク進む佐藤さんのPf、とても素晴らしかったです。

 

演奏後拍手に応えて立ち上がり一礼、袖には下がらずそのままベートヴェンが始まりました。

こちらは「傑作の森」と呼ばれる最も充実した中期の作品。

他があまりに素晴らしいせいなのか、最初にピアノソナタをイメージして書かれたせいなのか、今一つ評価は高くない曲ですが、1曲目のモーツァルトの比べれば、重厚で3つの楽器の良さが生かされ三重奏として申し分ありません。

第7番の「大公」ほどの馴染みはありませんが「大公」が有名過ぎるだけで5番も6番も十分に聴き応えのある曲だと思います。

モーツァルトと続けて聴くと、VnやVcの使い方の違いに時代の進歩を感じます。

ベートーヴェンの交響曲だけを続けて聴いても、楽器の進歩が聞き取れますが、モーツァルトと続けて聴くと進歩が顕著だと思います。

演奏も然ることながら、音楽の変遷を目の当たりに出来て面白かったです。

 

後半はドヴォルザーク。

ここまで来ると、ベートーヴェンとも100年違いますし、20世紀が目の前、ロマン派としても後期ですから、曲の構成や楽器の扱いも大きく変わります。

ピアノも平均律に変わったころだと思います。

ただ、平均律の影響があるのかないのか、ド素人にはよくわかりません。

形式にとらわれず、調性もランダムに並べられて、その自由さが時代を感じさせてくれます。

曲調自体はドヴォルザークらしいメロディーが随所に聴かれますが、だからといって決して民族調ではなく、急激なリズムの変化や激しいリズムが織り交ぜられ、飽きることなく聴ける曲です。

3人による溶け合うようなアンサンブルもあれば、丁々発止のやり取りもあり、それぞれの個性が生かされた伸び伸びとした演奏でした。

大阪、名古屋を経て、3日目の今日、何度も合わせて熟した演奏だったんだと思います。

 

12月23日の神奈川フィルの「第九」から始まり2回の石田組を経て、今日のトリオジャパン、3週間で4回聴いた石田さん、繊細で、優しさに満ちた、艶やかな美音をたっぷりと味わうことができました。

これからもチケット争奪戦を勝ち抜いて追っかけたいと思います。