こんにちは!
十条銀座「誠真堂鍼灸院」院長の東です。
鍼灸師にとって大切な仕事の1つが
患者さんの話を傾聴することです。
「聞く」のではなく「聴く」のです。
この違い、漢字の意味を理解すると
大切なことが見えてきます。
◆耳+目と心で「聴く」
「聞く」という文字は、
「門」と「耳」という感じで構成されています。
門の中に耳があるんですね。
つまり、これは心をそちらに向けていなくても
ただ単に耳に入ってくるという意味があります。
そこに、共感はありません。
しかし、「聴く」という文字は、
「耳」に「+(プラス)」「目」と「心」
という文字が合わさってできています。
相手の目を見ながら、
心を相手に向けて話を「聴く」のです。
この話を聴いた後、とても心に残ったので
さらに「聴く」という漢字の成り立ちについて
調べてみました。
すると、この文字には他にも様々な意味が
あることが分かってきました。
◆真っ直ぐな心で聴く
「聴く」の文字の右側の部分は、
もとは「悳」と書きました。
これは「直線」の「直」と「心」を合わせて
「まっすぐな心」を表した漢字だそうです。
つまり、真っ直ぐな心で、
人の話を傾聴するということです。
さらに、「聴」の右側の部分は、
「徳」の右側の部分でもあります。
そしてこの「聴」という文字は、
実は「徳」の異体字であるともされているのです。
つまり、「徳をもって耳を傾ける」
という意味だということです。
◆患者さんの話を「聴く」
今の世の中、情報が氾濫しているからでしょうか、
人の話を聴いていない方が多いように感じます。
だから、何度も同じことを言わなければならないし、
気をつけなければ意図を曲解され、
曲がった情報が一人歩きして
思わぬ誹謗中傷を受けることもあります。
しかし、だからこそ
私たち鍼灸師は患者さんの話を
「聴く」必要があります。

これは、多数の患者さんを抱える医師には
なかなか困難なことです。
しかし、鍼灸師にはこれが出来ます。
施術中に患者さんと触れ合う時間が
圧倒的に長いからです。
特に、鍼灸院にお越しになる患者さんは、
心にも深い傷を負っている方が
少なくありません。
私は、いつもそんな患者さんの
心に寄り添える鍼灸師でありたい。
この「聴く」という文字の意味を噛み締めながら、
いつも患者さんの心を大切に
誠真堂鍼灸院 東洋史
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