こんにちは!
十条銀座「誠真堂鍼灸院」院長の東です。

 

東洋医学は、「気の医学」と言われています。

 

鍼灸にしても漢方薬にしても

人体の「気のあり方」を変化させて

身体の機能を調整します。

 

例えば、ゲップ。

 

これは、本来なら下に降りるべき胃の気が

上に逆流していると捉えます。

 

専門用語でいうと「胃気上逆」です。

 

だから、

胃の気を下に降ろす作用があるツボや

漢方薬を使ってその症状を治すのです。

 

このように、

我々東洋医学を志す者にとって

「気」は非常に重要な概念になります。

 

 

そして、この「気」は、実は

我々日本人にとっては身近な存在なのです。

 

今日は、そんなお話をしようと思います。

 

 

◆日本人と「気」

 

では、「気」という漢字が付く単語や

言葉をいくつか並べてみましょう。

 

元気

やる気

気持ち

空気

雰囲気

一気

気が付く

気になる

気を配る

空気を読む

気にする

 

まだまだ出てきそうですよね。

 

盛り上がっているセミナーでは、

会場に入った瞬間

「熱気」を感じることができます。

 

大切な議題を話し合っている会社の会議室は、

張り詰めた「空気」が漂っています。

 

どちらも、目には見えない「何か」を

感じるのですよね。

 

特に、日本人は「場の空気を読む」ことを

とても大切にします。

 

空気を読めない人を「KY」などと呼んだりして、

敬遠する傾向もあります。

 

そうです!

我々日本人にとって「気」とは、

こんなに身近だったのです。

 

 

◆鍼灸師と「気」

 

この「気」は、上述の通り

鍼灸師にとって大切な概念になります。

 

患者さんがご来院された瞬間から

望診(見て診断すること)が始まるのですが、

「今日は気が沈んでいるな」とか

「忙しい中、時間を作ってお越し下さったんだな」

などと、ほぼ直感に近い形で

感じることも少なくありません。

 

そして、診断だけではなく

施術においても「気」は非常に重要な役割を

果たしています。

 

その施術者が、

どんな「気」を持っているかによって

同じツボに鍼を刺したとしても

その効果に差が出てくるのです。

 

この場合の「気」とは、

1つは気持ちのこと。

 

つまり、どんな気持ちで施術するかによって

効果の出方が異なるということです。

 

 

◆同じツボでも異なる効果

 

特に、鍼灸は施術者によって

その効果が大きく変わります。

 

同じツボに鍼を刺しても、

鍼灸師によって効果の出方が

異なるということです。

 

鍼灸師になりたての頃に、

技術が未熟なのにもかかわらず

ある程度の施術効果を出せることが多いのは、

緊張感から生まれる真剣さが良い気を生み、

それが効果を高めているのですね。

 

だからこそ、

鍼灸は実はエビデンスが取れにくい

という一面があります。

 

私が、同じツボに鍼を刺しても、

鍼灸師によって効果の出方が

異なるということを実感したのは、

私が師匠に鍼を打ってもらったときでした。

 

師匠に鍼をしていただくと、

全身からジワっと汗が出てきて、

身体が温かくなります。

 

たった一本の鍼で、です。

 

一本の鍼で私の体内の「気」の巡りが

劇的に変わるのでしょう。

 

まるで、軽い運動をしたかのような

感じになります。

 

これは、師匠以外の鍼灸師の施術では

味わうことのできない感覚です。

 

だからこそ、

私たちは知識・技術の向上のみを

考えていてはいけないのだと思います。

 

どんな思いで患者さんと向き合うか、

何を志して鍼灸を行うか、

最終的にはそこが大きな差を生むのでしょう。

 

このブログを書いていて、

改めて鍼灸師という仕事が

好きになりました。

 

 

誠真堂鍼灸院 東洋史

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