77.虚空蔵山(由利本荘市鳥田目)
標高:358m
駐車場:石沢橋の手前(近隣住民にご配慮ください)
トイレ:なし
登り片道:1時間 41分 (橋を渡った所から)
スマホ高低差:330m
おすすめPoint:山頂からの眺めがとにかくいい。山岳信仰の山です。
歴史:由利本荘市鳥田目地区の、この山の由来や歴史はわかりませんでした
「虚空蔵山」と言う名の山は全国各地にあります
「虚空蔵(こくうぞう)」について記載します
虚空蔵とは、虚空、つまり広大な空間のように、無限の徳や知恵をもっているという意味です。 日本の仏教では、8世紀ころより虚空蔵菩薩を信仰するようになり、その後も広く支持されました。
その最大の理由は、この菩薩を本尊としたある修行を行うことによって、無限の記憶力を増進させることができると考えられたからです
ふ~ん、仏教のご本尊なんだ~
と思いきや、地図を見ると山頂付近に⛩のマークがあります
YAMAPアプリを調べても、なかなかそこまで行った人はいません
しかし、北斜面(急勾配)を登った人がいました
その写真を見ると「虚空蔵神社跡」の石碑がありました
おそらく、山岳仏教があり、この山も修行の山だったんでしょうね
と言うことは、表参道は北斜面でしょう
現在、山頂には「地上デジタル放送の中継局」があります
南側の林道は電波塔の整備のための道なのでしょう
しかし、実は去年(2024年)9月に調査に行ってきたんですが、
水害で道は崩壊、道路がゆがみ、岩石ゴロゴロ
あきらめて引き返してしまったんです
虚空蔵様をお祭りしている神社が秋田市雄和にもありました
朝熊神社に関しましては→(大平薬師(秋田市雄和):知られざる表参道(歴史から消えようとしています))をご覧ください(🤣オモシロイよ)
今回は「ヤブ」を覚悟して、表参道に挑戦です
あかりんさんのブログ(虚空蔵山 358m 2024年5月3日 )
YAMAPアプリの TTYYさん(2015)、かんちゃんさん(2023)、トシーさん(2023)を参考にさせていただきました
今日は午後から雨予定なんですが、何と天気がいい事でしょう
高速道路の正面に鳥海山がクッキリと
本荘ICで下り、国道107号線を横手方面に進みます
短いトンネルを1つ潜ると、正面に虚空蔵山が見えてきます
よく見ると、山頂に電波塔が見えます
鳥田目集落に入る十字路がありますので右折します
左側に「大蔵寺」という看板が見えたら、右折です
(鳥田目トンネルまで行ってしまったら行き過ぎ)
突き当たりのT字路を左折
石沢川を渡れそうなところを注意深く探します
ここを右折「狩ヶ沢橋」があります
しかし、橋には「全面通行止」の看板
「林道 狩ヶ沢線」は、まだ復旧していないんですね
今回は🚙で来たので、橋の手前の空き地に🅿️
地元のおじさんが通りかかったので話しかけてみます
「こんにちわ~、この山を登ろうと思って来たんですけど~」
「その車じゃ無理だ」 通行止の看板の手前で話したから仕方がない
「いえ、ここに🚙を置いて歩いて登ろうと思って、、」
「いいけど、邪魔にならないようにな!」
「昔は山の上に神社があって、その橋の先から登れたんだ」「だけど、もう道はないぞ」
「虚空蔵神社ですよね、ネットで見たので、、、」
「この地区も高齢化で、誰もお参りできなくなったのよ」
「だから、神社は、おぼしな(保食)神社に移して、祀ってもらっているんだ」
(東の方を指差して)「諏訪山も保食神社に併合されたんだ」
「へー、登山が済んだら保食神社にお参りに行ってみます」(無限の記憶力を得ねば
)
「気をつけてな~」
「ありがとうございま~す」
登山口は、橋を渡った左側
でも、地図を見ると、川を渡った右側に点線があります
ちょっと気になったの見てみます
でも、このコンクリートの沢は、登山路ではないな
では橋の左へGo
あれ、意外と道はあるなぁ
ここの交差点は直進
通せんぼかと思いきや、倒れた杉の枝でした
沢に沿って上がって行きます
だんだんヤブ化してきました
コンクリートでできたこの構造物(◯穴あり)を目指し
その上を渡ります
ここに架けられた橋、ちょっと怖いです(腐っているかも
)
ここから道がなくなります
まずは、この沢に沿って登ります
しかし、沢もここでおしまい
杉林の中を自由にお進みください
杭がところどころに見られますが、登山道とは無関係なので、道しるべにはなりません
《地図を確認しましょう》私の作成した地図を印刷して持って行ってください
GPSと照らし合わせ、点線の方に進んで行きます
(先人たちは、みんな点線をクロスしていました)
斜度が急になってきました
つかまる枝がありません
もはや、二足歩行で登るのは無理
そこで、ストック(登山用ポール)に頼ります
大岩が見えますので、その右側を目標に登って行きます
ほとんど、手が離せない状態なのですが、決死の思いで撮影
スキー場より急斜度でした(スマホ落としたらアウト)
左? 右
どっちが正解なんだろう
よく見ると、右の方が道っぽい
右側の尾根に登り、振り返ってみると、
これって、リアル けもの道 だよな
けもの が山頂に向かっているとは思いませんが、
ちょっと根っ子や、つかむ物が増えてきました
カタクリがたくさん咲いていました
あとは山頂を目指します
YAMAPアプリで方向を確認
YAMAPは点線や⛩マークが無いので、自分が向いている方角しかわかりません
(虚空蔵山⛰ではなく、丘の北側を目指します:そこに神社あり)
うわ、この急斜面で、うんこするなんて
けもの道、よけるのもたいへん
カタクリの他に白い花も咲いてました
キクザキイチゲ って言うのかな(白、ピンク、青紫色、淡紫色があるらしい)
残念ながら、接写で撮る体制が取れません
けもの道を辿ったら
休憩ポイントに辿り着きました
両足均等に立てるのは久しぶり
キクザキイチゲ?が撮れました
この尾根を進み、あの頂きを目指します
ここからは、根っ子につかまりながら、、、腐ってる木もありますので注意
紫の花=これも キクザキイチゲ かな
けもの道を辿って、上へ上へ
カタクリの花、踏みつけちゃったらゴメンなさい🙇♂️
ふと、足元を見ると、、、
「こりゃ、この道、帰れないな」滑落しますからね
ようやく急斜面が終わりました
ここで休憩
尾根づたいに進むと
あれ、階段があります
きっと、表参道のなごりなんでしょう
日本語が書いた杭、うれしいです
うわっ この木の枝につまづきました
どっちに落ちてもアウト 滑落します
笹は厄介です
けもの道がわからなくなります
あっ、建物が見えました
どうやら丘の上に出たようです
ここが「虚空蔵神社跡」です
この石碑の裏に「平成29年5月 保食神社境内に移転」と書かれていました
錆びたシャッターの隙間から、スマホの能力を信じて、
あれシャッター、少し開きました Low angle でパシャリ
一応お祈り「無限の記憶力をください」 私の場合「ボケ防止」かな
「無限の記憶力」は「ある修行を行うことによって、、、」
なので、この修行を達成した私には「ボケ防止」が授けられるかもしれません
あれ、シャッターが閉まらない
ちょっと焦りましたが、何とか元の状態に戻しました
あとは、山頂を目指すのみ 神社跡の左側に幅広い道があります
これを登って行くと、電波塔が見えてきました
林道に出ました
ここが山頂(三角点なし)
「地上デジタル放送の中継局」が何社かありますので、階段を登るととても眺めがいいです
一つの中継局から、280度の視界がありました 日本海も見えます
別々に見れば、360度、全て見晴らす事ができます
鳥海山、ちょっと曇ってますね
焼石岳かな
おそらく 八塩山
帰りは、(急勾配は怖いので)南側の林道を下りることにします
ピントが合いませんでしたが、時々トゲトゲの木(イバラ)がありますのでご注意ください
そういえば、林道にはカタクリは見かけませんでした
(お花を見たい人は、4月に表参道を登るといいでしょう:5月以降、虫とヤブは厄介)
この林道、車ではこない方がいいですね、崩れてる
振り返ると、こんな感じ、歩くには最適
この爪痕は、、、、、、でしょうね
ストックは大きさの比較に置きました
このストックで4つ穴を作った訳ではありません
ストックで作った4つ穴はこちら
コンクリートの道に出ました
(杉が降り積もってわかりにくいのですが、)
また砂利道に変わり、、、交差点
下から🚙で来た人はここが終点ですね
「林業関係者以外、、、お断り」と書いてました
ここからアスファルトの道です
いい道ですね~
これはひどい
アスファルトも波打っていて、ここは🚙は通れませんね
木が倒れています、そしてショベルカーがいます
なるほど、ここまで修復したんですね
前回来た時のように、大きな岩石はありませんでした
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この後、保食神社を検索すると由利本荘市には2件ありました
「矢島町木下木在」の保食神社は千手観音を祀っている神社で、
この地域の講中一同が手入れしている様子です
境内社に「虚空蔵様」はおらず、他の地域を受け入れている感じではなかったです
「由利本荘市堰口39」にある保食神社は民家の影に隠れて県道から⛩だけ見えました
雨が降ってきた事もあり、神社まで足を運びませんでしたが、ここも村社に値する規模ではなさそうでしたので調査をあきらめました
どこの保食神社なのか、ちゃんと聞いておけば良かったです