アキマシテオメデトウ ~ボビーオロゴンが2人? | 李明的中国游記

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中国に関することなんでも書くつもりが、ときどきスイーツのことも

そう、その男外人は私が尖沙咀に到着した時、いきなり声を

かけてきたのでした、「アキマシテオメデトウ」と

注)この日は2010年元日賀正です。


見ると、大柄な黒人外人が立っていました。もしや、この外見、

変な言い回しの日本語。。ボビーオロゴン?いやそんなはずは。

こんなとこにいるわけありませんよね、これは偽者だ。


李明的中国游記(有時吃甜品的記録)-boby


                 本名 近田(こんだ)ボビー


スヌーピー : アキマシテじゃなくて、”明けまして”だよ

ボ : お~あなた、日本人ですね

スヌーピー : (あ、こいつ当てずっぽうに日本語で声かけたな)

    あれ?日本人に見えた?(ちょっとうれしかったりして)

ボ : 日本人のあなたは、時計に興味ありますね

スヌーピー : 何?時計、あ~偽物ね、ないない興味ない

ボ : そんなことない、日本人みな時計大好きね

スヌーピー : あんた日本語うまいね~、どこで勉強したの?

    ボビーオロゴンに似てるって言われたことある?

ボ : 日本語は、ここでこうして日本人と話して勉強。

    ボビー・・・何ですか?私は日本人大好きな時計

    あります。いろんな時計あります、見て見て

スヌーピー : 見るってここで見るわけじゃないんだよね

ボ : お~やはり時計好きね。すぐ近くよ、すぐそこ

    一緒に行きましょう。

スヌーピー : (どうしようかな~このままついて行って、重慶マンション

     の中とかに連れ込まれたら、帰れなくなるかもしれんし。

     いやでもここは、潜入捜査ジュンサーしておく必要あるのでは?)

    うん、じゃあちょっとだけ見せてもらおうかな。

 注)良い子のみなさんは、真似しちゃだめですよ。


てなわけで、偽ボビー外人に連れられてネイザンロードを歩きました。

心配していた重慶マンションではありませんでしたが、そのほぼ

向かいにある、その名も「時計城」という時計屋さんが多数入居

している商業ビルに入っていきます。なんという大胆な場所で商売

してるんだ。ビルは正面から入りましたが、その後はエレベーターに

乗って、入組んだフロアをいろいろ歩かされました。これは一人で

帰れないかも ( ̄□ ̄;)

*エレベーターが隔階止になってるせいもあるんですが



スヌーピー : ところであんたどこの人?なんで日本人相手に商売を?

ボ : 私はパキスタンね。日本人は英語も話せるから会話便利。

スヌーピー : (嘘つけ、偽物に簡単に金払うからだろうが)


かなり歩いた後、ビルのとある一室へ連れていかれました。

これって、中でボビーの仲間黒人が待ち構えてて、買わないと帰して

もらえないんじゃ?日本の布団とかのキャッチセールスなんか、

正にこのパターンですもんね。

*無事脱出しましたが、過去に潜入捜査警官済みです

部屋に入る前には周囲をキョロキョロして、厳重に鍵をかけます。

いよいよ怪しくなってきました、が。。部屋には仲間はおらず一安心。


ここからは、もう感心することしきりでした。先ずは日本の有名

時計雑誌本を見せられます。その雑誌の中から欲しい時計時計

言えとのこと。この中のどの時計があるのかと聞くと、「ほとんど

ある」との答え。面倒だから全部見せてよと言うと、出るは出るは、

まあ部屋にこれでもかというくらいの、偽物ブランド時計のオン

パレードです。ロレックスに始まり、ブルガリ、カルティエ、シャネル、

タグホイヤーなどなど、私の知らないブランドも盛りだくさん、

わんさかんさでした。すごいな~と思っていたところに、部屋の鍵

を開ける音が、仲間の登場です。さらに怖そうなボビー2号黒人

来ましたよ~、これはもしや「It’s a ピ~ンチ」な状況

だったりして。ここにきて、かなり後悔(TωT)


ボ2 : お~お客さん、どんな時計が好きですか?あ、

     これなんか今日本で人気の新作ね

スヌーピー  : (むひょ~、ボビー2号は1号よりさらに日本語うまいな。

      しかも、時計のトレンドにめちゃくちゃ詳しいし。こういう

      人たちが国際競争で生き残るんだろうな~)

      いい時計だと思うんだけど、あんましお金ないんだよね。

ボ・ボ2 : そんなことないね、日本人はお金持ちね。この時計全然

       高くないよ~どれが好きですか。何個でもいいよ。

スヌーピー  : まあ、見た目格好いいとは思うけどね、壊れたら困るし

ボ・ボ2 : 大丈夫、大丈夫、保証するね

スヌーピー  : こらこら、どうやって保証するねん。


結局、身の危険はなさそうだと感じたので、酢の蒟蒻のと言った

挙句、頑張ってセールスしてるので、なんか可愛そうかなと思い、

1個だけ記念に買うことにしました。日本で偽物の電池交換と

いうのもマヌケなので、オートマチック(なんと自動巻きも充実の

ラインナップ)に決定。日ごろ会う日本人たちは羽振り良く買って

いくらしくて、私のせこさにかなりがっかりしていた様子でしたが、

「また日本人に売って儲けてね」と元気づけて、彼らと別れ

ました。入る時は心配した帰りのルートも問題なく、ビルの入り口

までちゃんと送ってくれました。


以上、新年最初に会話した相手は、パキスタンからやって来た、

偽ボビーオロゴン二人組外人黒人でした。

でも、本当にパキスタンかは??う~む :*:・( ̄∀ ̄)・:*:

ま、それなりにおもしろかったからいいか~

*ちなみに本物のボビーは、ナイジェリア出身


以上、偽物時計密売現場への潜入捜査完了警官しました。


李明的中国游記(有時吃甜品的記録)-heyer

 結構よくできてます。自動巻きはですね。。(。>0<。)