コロナウイルスの感染の拡大。もう止まりません。

まだアウトブレイク(大流行)の段階であって

パンデミック(世界的流行)ではないとの

見解ですが、時間の問題の様相を呈しています。

政府の対応については、後手後手に回っているとか

ありえない対応などと批判も相次いでいますが、

私は冷めた目で見ています。

 

確かに後手に回っている感は大きく、特にクルーズ船

の対応は稚拙だったようにも思いますが、

すべては、後出しじゃんけんです。

いやいや、その時こうなると予測していたという人も

いるかもしれませんが、実行力がなかった時点で

ただの評論家です。

 

実のところ政府はよくやっている方だと思います。

これだけ中国のそばにあって、中国からの観光客を

受け入れていながら、まだ世界的に見れば第三位。

武漢で発生が報じられたとき、ヒステリックに中国の

観光客を全部受け入れ拒否すべきだと言っている

評論家もいましたが、観光立国を目指す日本としては、

そんなことしたら観光収入が激減するとの判断も

あっただろうし、武漢以外の人まで入国拒否をしたら

中国政府から猛烈な抗議があったり、空港で入国拒否

にあった中国人が猛烈に抗議していたでしょう。

 

遠因は、もっと昔にさかのぼり、工業立国の看板を

おろし、観光立国へと舵を切った事だと思うのは

私だけでしょうか。

ゆとり教育を導入して基礎学力をないがしろにして、

技術者の給与水準を低く抑えた結果、理系離れ

が加速し、バブルがはじけて経済が冷え込んだ。

その結果、観光立国へと舵を切らざるおえなくなった。

だから観光客をシャットアウトすることができず、ずるずると

中途半端な対応になったのです。

 

不幸中の幸いは、中国が自ら武漢を早い時期から封鎖し、

春節中で経済が活発になる時期であるにもかかわらず

移動制限をかけ、1週間も余分に休日を伸ばしたこと。

これは民主主義国家であれば不可能なことであったろう。

 

大切なことは、これ以上、人権を損なうことなく、

かつ感染が広がらないようにするにはどうすれば

よいのかを論じ、実行することでしょう。

積極的に治療に当たった医師や看護師、クルーズ船

から帰宅した人たちをばい菌扱いしたりすることなく

冷静に対処することでしょう。

 

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