昨夜、マッキーがプラハに向かって旅だった。
ひどく疲れた様子で『お母さんとこに泊まれば良かった』と呟いた。
私もそう願っていたが、大の父親っ子なので黙っていた。
父親に合わせて朝早く起き、10時には寝てしまう生活。
なにも出来なかった。
一緒にいても話すこともなく、話しても価値観が違い過ぎた。
ゆっくり出来て良かったんじゃない?
つまらなかったと言う。
お父さんは『先が長くないってばかり言うんだもん』
なるほどね、分かる気がする。
彼は『幸せにしてもらいたいタイプ』の人だから。
自分で幸せになろうとしないから。
マッキーは、『父親を幸せにしたい』と思っているのだ。
しかし、自分で幸せになろうとしない人を幸せにするのは難しい。
無力感で疲労したのだろう。
私と一緒だと、次の言葉が同じだったり、さもないことで笑う。
それは、マッキーが私に『幸せをくれる』からだ。
沢山、伝わってくる。
楽しくて笑う。
私は、別れた元夫を幸せに出来ないこと、知っている。
しかし、二十歳なっても地下鉄に乗れないほど、溺愛してくれた父親だ。
幸せにしてあげたいと思うのも、当然だろう。
マッキーにも、いつか気が付いて欲しい。
『自分で幸せになろうとしない人を、幸せにすることは出来ない』こと。
別れ際にまたハグをした。
『あなた自身が幸せにならないとね』
心の中で呟いた。
眼の手術で入院。健康診断で左目がよろしくなかった。
両目で見てると、分からないらしい。
ちょうど帰国したマッキーが、見舞いに来てくれた。
嬉しかった。
食堂で彼女はとても怒っていた。
ジャスミンの世話を頼んだジミーに対して、アパートをシェアしてる男性が無礼な振る舞いをしたそうだ。
しかも、帰国途中の空港に着く度電話が来るそうな。何故、何年か1度の僅な帰国なのに、グダグダ言うのか。ルールを守りシェアしているし、ジャスミンを安心して頼める人柄ではないためジミーに頼んだのだと説明しても理解しない!私は、ちゃんとした判断力を持つ大人だ!信じられない!ってね。戻ったら引っ越しも検討すると。
私は、ふむふむと同感の相槌を打ちながら聞いていた。
『あーっ、スッとしたー!』
と言いながら、帰ったらただじゃおかないつもりと締めくくり、振り返ってハグして帰って行った。
マッキーとハグをすると、全身で安心と幸せを感じる。
我が娘ながら、強いなぁと感心する。
今度はいつ会えるだろうね。
またハグしようね。