公演総括③ | 舞台裏

公演総括③

みなさま、こんにちは。

 

天気予報を見ると今日は雨&雪マーク。

12月も半ばになり、本格的に寒くなりそうですね。

 

水分補給しつつ、あたたかくしてお過ごしくださいコーヒー

 

 

 

* * * * * * *


 


さてさて、

12月13日(水)の公演総括の様子をご紹介しますね。

 

 

 

お久しぶりの教室2にて。

公演総括、今回で最終回です。

 

 

 

「ケロッキーブー」のみなさんから、

かわいいポストカードセットをいただきましたクリスマスツリーニコニコ

ありがとうございました!

(さっそく本棚に飾りました)

 

 

 

 

 

毎回長文の感想を寄せてくださるお客様から、「後半」が届きましたブタ音譜

H恵さんが代読してくれ、一同は聞き入っています。

いつもお芝居の細部まで見てくださり、熱く丁寧な感想をありがとうございます。

励みになりますキラキラ

 

 

 

歌や朗読チームを引っ張り、「高橋歌子」などを演じたH恵さんの総括です。

 

 

・今回は歌も多くあり、難しい題材だったが「新しいことにチャレンジしたい」という思いが大きかった。

・たくさんの方のご協力やご縁の元、伴奏をお願いできたり歌の指導を受けることができた。

・「みすゞの詩を歌うなら、みすゞの時代に合った歌い方をしなければ伝わらない」と

 歌の先生から丁寧に指導をいただき、とても勉強になった。

・音をみんなで共有し輪が広がった。「一緒の音を作ること」をメインに練習し、歌うことができて良かった。

・「『役者のみすゞ』と『詩や歌の世界のみすゞ』を表現する人がいて、バランスが良かった」と感想をもらった。

・朗読、歌、役者をやれて楽しかった。

・「同級生」「高橋歌子」役は難しかった。M香ちゃんのいいところをマネしながら試行錯誤した。

・アンケートで「歌が良かった」という感想をたくさんいただき、安心した。

 

 

 

 

 

 

 

メンバーからは…

 

・頼もしい存在。H恵さんがいなかったら歌や詩もまとまらなかった。

・自分自身も歌や詩など担当が多くて大変なのに、周りのフォローをしてくれた。

・「高橋歌子」のしっとりとした低温の語りでラストにつながり、素敵だった。

・よくぞピアノの先生とご縁をつないでくれた。いつもながらあらゆる面でがんばってくれた。

・「もう一人のみすゞ」として、歌や詩の世界を支えてくれた。

・あらゆる面でフォローし、お芝居全体のクオリティーを上げてくれた。

・助演出の範囲を一つ飛び越え、画期的なかかわり方をしてくれた。

・H恵さんのエネルギッシュな姿に若い世代も触発され、みんなの熱い気持ちを引き出してくれた。

・H恵さん、そしてN也さんやN元さんみんなが相当なエネルギーを投入してくれた。

 

 

 

「上山雅輔(かみやまがすけ)」役を演じたN元さんの総括。

※「上山正祐(うえやままさすけ)」が本名です

 

・いい芝居を作ること、お客さんに楽しんでいただくことを目標に励んだ。

・役を自分に近付けてしまったこと、セリフを言うだけの演技になってしまっていたことが反省。

・今回の公演はみんなの熱の入り方や空気感の違いを感じた。

 特に女性陣は、自分のやるべきことをきちんと理解して稽古に臨んでいた。

・芝居、朗読、歌、音響、照明、スモーク、装置と相まってすごいものができたと思う。

 それに参加できて幸せだなと思った。

・三上山での「みすゞ」と「正祐」のシーン、後ろから「雅輔」も見守ることによって一体感を感じて良かった。

 

 

 

 

 

 

メンバーからは…

 

・誰よりも一番最初にセリフが入っていた。

・時間を見つけて資料などを読み、自分の中で熟成させようという姿勢が良かった。

・あれだけのセリフをどうやって覚えたのか…隙間時間を利用して自分なりに工夫していた。

・「私」「雅輔」の2人がストーリーテーラーとして膨大なセリフと向き合ってくれたことで、

 みんなを引っ張るエネルギーとなっていた。

・N元さんの雰囲気で作られた「雅輔」で違和感がなかった。

・セリフに込められる「雅輔」の感情や、「正祐」時代の想いを回想する中で、

 それらをいかにリンクさせ表情として乗せられるかを稽古中特に大事にした。

・JULA出版局『童謡詩人金子みすゞの生涯』や、新潮文庫の『みすゞと雅輔』などを読むことで、

 「みすゞ」だけでなく、「雅輔」「正祐」の役作りの大きな下地ができた。

・途中、役作りについてN元さん&N也さんがプラモデルを例に出して熱弁!

・「現在の雅輔」「過去の正祐」と役者を分けたのはお気に入り。

・「雅輔」「正祐」が入れ替わるところが好きだった。

・くまはちさんから付箋だらけの本を借りたことも、

 「セリフを早くいれねば」と思うプレッシャーにきっかけになった。

 

 

 

「私」役のN也さんの総括。

(役名は「井関(いせき)」ですが、『童謡詩人金子みすゞの生涯』著者の矢崎節夫氏がモデルです)

 

・膨大なセリフ量と、お芝居パート&ナレーションパートが入り組み、最初は戸惑った。

・「私」きっかけで場面が変わることが多く、「カンペ」「取材ノート」に頼っていた。

・立ったままの演技が多かったが、手帳を持っていることで自然な動きができ安心感があった

・ナレーションパートは、NHKのとあるアナウンサーさんの動きや話し方を参考にした。

・「金子みすゞ」への情熱がうるさくならないよう、若干抑え気味で演じた。

・元キャプテンとして、楽屋での本番前の声がけなど久々にがんばった。

・N元さんのフォローができるよう、取材手帳にもメモしていた。

 

 

 

  

 

メンバーからは…

 

・膨大なセリフ量の中、ストーリーテーラーとして芝居を見守り、

 お芝居の会話の最初のトリガーを引く役割で一番大変な役だった。

・N元さんと共に今回セリフが入るのが早かった。相当な覚悟を感じた。

・小道具の手帳をうまく活用していた。

・久々の共演だった。出はけのタイミングをそろえた。余裕があればフェイントをかけてみたかった。

・役者だけでなく、装置製作や仕込み、搬入搬出の段取りを組んだりマルチタスクで支えてくれた。

・この2人がペアを組むことで「脱力感」「安心感」があり良かった。支え合っていた。

・前回公演の総括で「違うN也さんを見てみたい」と言ったが、今回見ることができた。

・本番前、元キャプテンの声がけが良かった

・カーテンコールの歌で、「私」と「雅輔」の顔が照明で照らされる瞬間が一番の胸アツポイントだった。

 

 

 

稽古後、N也さんに聞こうと思っていたコチラ…。

 

『消えた ふりかけ』

 

? ? ?

 

台本でしょうか?

次回作候補?

 

牛丼味のふりかけがどこかへいってしまった?

それとも牛君のふりかけがどこかへいってしまった?

 

聞き忘れてしまいましたネガティブガーン

(N也さん、ブログを見ていたら情報下さい)

 

 

 

「金子みすゞ」役のM子ちゃん。

 

・元々小学生の頃から好きで詩集も買っていた。

・生涯を知ったのは上戸彩さんのドラマ。

・脚本に書いてあること以外にもみすゞ像は色々あったが、それらを落とし込みつつ

 脚本のみすゞに集中しようと思った。

・実在の人物ということもあり、役に近付くまでとても難しかった。

・生涯を知っている分、どこで涙腺が崩れるか分からず最初は苦戦した。

・本を読んだり方言を調べたり、いろんなところからアプローチし「みすゞ」と向き合った。

・H恵さんがもう一人の「みすゞ」として、詩や歌で心とシーンを繋げてくれた。

・「金子みすゞ」が好きで、観に来てくださった方が多かった。

・「みすゞ」の衣装について、「イメージに合っていた」とお言葉をいただいた。

 

 

 

 

 

 

メンバーからは…

 

・方言や演技などに悩みながらも、役へ向き合う姿がすごいなと近くで見ていて感じた。

・「みすゞ」というより「テルちゃん」として見ていて、舞台袖で泣いていた。(by ミチ)

・客観的に見る「金子みすゞ」と、役として入り込む「金子みすゞ」とのせめぎ合いで

 稽古の時に苦しむ姿が見えていた。

・周囲とのかかわりの中で、直接的な表情だけでなく、

 その奥に見える本当の感情や魂も見せなければならないという難しさがあった。

・学生の頃の「みすゞ」やお母さんになった「みすゞ」など、それぞれの年代を表現できていた。

・「みすゞを伝えていこう」とまっすぐ向き合うM子ちゃんの姿を見て、周りも「金子みすゞ」に向かって行けた。

・必死に生きてきた「みすゞ」を悩みながら表現してくれた。

・お母さんになった「みすゞ」のシーンも好きだった。

 

 

 

 

演出、制作、照明、音響、スライドなど

お芝居作りの全てをまとめてくれたK則さんの総括。

 

・一人一人の役に対する突き詰め方が、これまでより一段二段違っていた。

・金子みすゞが題材ということもあり、早い段階からチケットのお問い合わせをいただいたりと

 全員の気持ちが引き締まった。皆様からの期待を感じ、触発された。

・全体でも分析にかなり時間をかけ、それぞれがいろんな文献を読みインプットした。

・今までと違った芝居作りが経験できた。

・いろいろ大変なことはあったけど、「絶対にこの道を行くぞ」と覚悟を全体に伝え、

 みんなもそれに応えてくれたことが嬉しかった。

・裏(支える側)を厚くすることが劇団としての課題。

 

 

 

  

 

欠席でしたが「朗読チーム」「花井正」「前田リン」「同級生」「商品館支店のお客」

を演じたM香ちゃんの総括。(すご…!)

 

・5役をやったのは生まれて初めてだった。

・「おじいさん」「おばあさん」両方演じたのも初めてだった。

・この1年を通して本当に勉強になった。(前回公演ではM貴ちゃんと演出を務めてくれました)

 

 

「花井」&「リン」は再登場、再々登場もあり、気持ちの切り替えが大変だったと思います。

衣装チーム協力の元、すごい早さで着替えていましたスター

 

 

 

【オマケ】

 

 

 

最後に、「雅輔」&「正祐」で写真を撮っていなかったことに気づき

「写真を撮りましょう」とお誘い。

 

( ↑ 「ハグしましょう」「いや~ん」に見える…)

 

 

 

「金子みすゞ」の作品を誰より理解し、敬愛していた弟。

同じ人物を生きることができて、幸せでした!

(「正祐」から「雅輔」になるまでも色々なことがあったようです)

 

 

 

* * * * * * *

 

 

 

公演総括&年内の活動はこれにて終了しましたが、

こちらのブログはもう少しだけ続きます。

 

よろしければお付き合いくださいませニコニコ

 

 

 

それではみなさま、よい一日をお過ごしください。

 

 

(くまはち)