あれから10年 | 舞台裏

あれから10年

東日本大震災が起きたあの日から、10年が経ちました。


亡くなられた幾多の方々のご冥福を心よりお祈りいたします。


私はあの日、職場で被災しました。


震度7の揺れの中、施設の照明などが次々に落下。

停電、断水。

 

どのくらいの規模で、どこで何が起きているのか分からず

信号が止まり、家々の灯りもなく真っ暗な中ゆっくり車を走らせました。

 

自宅はメチャクチャ。コンビニの棚はすでに空っぽ。

ロウソクの火を囲みながらようやくラジオに耳を傾けました。



信じられないことが起こったのだと分かりました。




劇団として振り返ると、2011年の6月公演は中止。


「いま、わたしたちにできることは何か」を話し合い、

11月公演は東日本大震災復興チャリティ公演として

『広くてすてきな宇宙じゃないか』を上演しました。



そしてこの10年、多くの方々に力を貸していただきながら

小学校公演、ラジオドラマなど新たなチャレンジを含め、

数々の作品をお届けすることができました。


また、一人の観客としても、

劇団ドリーム☆キッズさんや夢フェスタ水の里さん、劇団三カ年計画さん、

仙台や石巻の劇団さん達による多くの作品から元気をいただきました!



今年は新型コロナウィルスの影響により、6月公演は中止と決定。

11月公演に向けて何ができるか模索中です。


また劇場でみなさまにお会いできる日を楽しみに、
劇団どんちょうの会は、これからもお芝居のチカラを信じて歩いて行きます。



(くまはち)