舞台写真その5 ※やっぱり写真多め
みなさま、こんばんは。
ようやく冬タイヤに交換し(てもらっ)たくまはちです。
今日はお天気も良く、お出かけ日和でしたね
みなさまはどんな一日を過ごされましたか?
* * * * * * *
さてさて、舞台写真の続きをご紹介しますね。
(座る場所を整えてやる「山一」。)
(「…やっと、やっと二人になったなあ。」)
(里の娘を嫁にもらえば、青い海を見に行ける…そう思っていた「山一。」)
(「末子」も海を見たことがありません。)
2人は一緒に海を見に行くことを約束します。)
(「おら何も言う事ねえす。…ただなぁ。」と、
「じさま」が言っていことを一生懸命思い出しながら伝えます。)
(「里帰りするその日まで里のしきたり身につけで、
(猿の面を取り、コロスとして「山一」を語ります。)
(「首を伸ばして、顎引いで。」
「眼玉キョロキョロすんのもやめでけろ。」)
(人間の仲間になるために、笑われないために、
(水を飲みに行った「末子」。
(「こうして幾日かの日をすごしてゆくうちに、不思議や猿の姿はだんだん」しおれて」)
(「あれほど見事だった、谷越え枝渡りにも失敗することが多くなり」)
(「遂には木登りをしても力が入らぬためか、滑り落ちるようになってしまったけずおん」。)
(「山一」が人間の仲間に入れば、自分たちも後をついて生活が向上するはず。
倒れられては大変と、「元気を出せや」と励まします。)
(木から落ちた「山一」を笑い、からむ「猿」もいます。)
(「これからの猿の幸せは、人間に近づいて暮らしを向上させてゆぐ事。」)
(いつの間にか寝返る「猿」もいました。)
(「この猿村はどうなる。つぶれてしまうぞ。」
「時の流れよ。仕様がねぇべ。」)
(「みろ、山の木はあらかた伐りつぐされで、おらだのすみかも食物もあとわずか。
もう山の暮らしもおしめえよ。」)
(「山一」の様子がおかしいことに気が付き、木の枝でごつん。)
(「お前にもしもの事があればよ、おらたちの夢も希望もなくなってしまう。」
そこへ、末子が鼻歌を歌いながら戻ってきました。)
(歌を詠んでもらうことを思いついた「末子」。)
(「五七五に七六♬」)
(「かもにけりにかろれん♪」)
(「かもにけりにでんでろれん♪」)
歌がよめても人にはなれぬ
人真似出来ても人にはなれぬ」)
(「猿しか歌えぬ山の歌うたえ」「…山一!」)
(地面に何か書いた「山一」。果たして「山一」は歌を詠めたのでしょうか?)
* * * * * * *
【振り返り】
・ 祝言を挙げた「山一」と「末子」。
二人きりになった時の照れたやり取りがなんとも初々しく、こちらもニヤけてしまいました。
演出もこだわったシーンです。
・最初は「海へのあこがれ」から、里の娘をもらうことを思いついた「山一」。
今は「末子」と一緒になれたことがうれしいようです。
それは「末子」も同じ。
「猿」ということに捉われず、心の優しい「山一」に笑顔を見せ、心を通わせます。
一幕ではどうなることかと思われた「猿婿入り」でしたが、何やらいい方向に行きそう…?
・「歌は里の文化だ。その歌ができるようになったら、里人の仲間さ入れてもいい。」
「長老」から言われた言葉を胸に、「山一」を人間に似せようと「末子」は一生懸命です。
「山一」も期待に応えようと一生懸命。
でも「人の期待に添うため」「人に笑われないため」の努力は、疲弊させます。
「人間らしさとは?」「猿らしさとは?」を問いかけるシーンだったと思います。
舞台写真その6に続きます。
(くまはち)