舞台装置と小道具アレコレ&公演総括&DVD上映会 | 舞台裏

舞台装置と小道具アレコレ&公演総括&DVD上映会

みなさま、こんにちはお天気サンサン

 

8月に入り、毎日とけそうなくらい暑いですね。

体調を崩されたりしていないですか?

 

明日は立秋。暦の上では秋になるとか。

夏本番としか思えないですあせる

 

 

 

* * * * * * *

 

 

 

さてさて、今回は舞台装置&小道具についてご紹介しますね。



 

舞台全景です。

 

「『病院ぽくしたくない」という演出の意向で

こうなりました。木の枝がー木木

 

チラシの明るいイメージが印象に残っていた方は

舞台装置を見て驚かれたようです。

 


 

 

2階のギャラリーから下手(しもて)裏側を見たところです。

窓に貼られた布は「寒冷紗(かんれいしゃ)」というとか。初めて聞きました!


 

「ほしみ」のベッド。


 

「ほしみ」のカバン。

(とてもかわいくて、「ほしみ」らしくて好きですラブラブ


「ほしみ」役のM子ちゃんが、中身を披露してくれました。



 

   

ナースコール?!

実は「照明リモコン」をK則さんが加工してくれたものです。


お隣は、「萩本」のベッドです。




    
バイクの事故で足を骨折したという「萩本」シーネ

なんということでしょう、松葉杖をひっかける取っ手付き!

「匠」の心遣いを感じます。


 


「萩本」は実はカメラマン。写真が飾られていますね。

風景カメラマンなのかな?

 

体を鍛えるグッズも見えます。



 

そのお隣は「松倉」のベッドです。

 

 

 

  

ティッシュどーん。

 

 

 

 

美容グッズ&歯磨きセットどーん。

 

 

 

ハンドジェルどーん。(さすが看護師)

 

ベッドに置いてあるものから、その「人」の日常が見えますね。

 


    
ラジオパーソナリティーの「あやめ」が

自身の番組「ミッドナイトウィンド」で紹介したハガキ。

 

こういう細かいこだわり大好きです音譜

 


 

「高梨家」の荷物。

キャンプに行くということで大荷物ですね。


 

衣装の一部です。

手前は「ギンペイ」(高梨家の父)のシャツですね。


「あしたのジョー」全巻。

「藤枝」のバイブルですジョー



再び、舞台全景写真です。



正面の大きな窓。お芝居の最後の最後に開きます。



 

H紀さん&Yさんが、開けたり閉めたりを担当していました。


 


「まさか窓が開くとは」と驚かれた方が多かったようですキラキラ


 

千秋楽直前まで調整は続いていました。



 

実は赤丸で囲んだ窓の脇の部分…

「鉄平」専用の抜け穴でした。

 

「ほしみ」のベッドの下に隠れるシーンがあるのですが、

別のシーンでは上手(かみて)から登場しなければならず

そーっと抜け穴から移動していたのです。

(気が付かれていた方いらっしゃいますか?)



 

舞台上手(かみて)側の窓。

ここから「高梨家」や「鉄平」が出入りしました。

 



この勉強机は、N也さんが子どもの頃実際に使っていたものだとか!



 

   

舞台上手側には、おなじみのスモークマシン&消火器。

 



千秋楽後、「あっ!」というまに舞台装置は解体されました。


 



翌日の昼頃にはガラーン。さみしい…。

 


 

* * * * * * *

 

 

 

そして、公演総括の様子もチラリと追記します。

 

 

 

   

7月23日(水)、「萩本」を演じたM香ちゃんの公演総括を行いました。

(私はお休みしてしまったので、総括写真ナシですみません)

 

 

 

今回のブログの前半でもご紹介していますが、

バイクの事故で足を骨折し、入院している患者役です。

 

 

 

「松倉」といいコンビでした音譜

 

「高梨家」にイタズラをしかけられたり、

「刑事コンビ」とのやり取りなど、

病院シーンを盛り上げてくれましたキラキラ

 

 

 

    

 「セリフを覚えるのが早い」

「松葉杖やギブスなど大変だったと思う」

「自然な演技で、かつ迫力があった」

「舞台上にいてもセリフのない時間が多かったが、

 松倉とのやり取りがおもしろかった」

「適役だった」


などなど様々な意見が出ました。



個人的に…

M香ちゃんと「病院チーム」として、

今公演も一緒に盛り上がることができて楽しかったです音譜


「お父さん♬」と振ったらのってくれる「萩本」さん。

いい人だなーと大好きでした。

 

 

 

* * * * * * *


 


7月31日(日)のDVD鑑賞会の様子も、ご紹介します。



 

登米市内某所に集合!




N氏もじっと見入ります。





おいしいお供がいっぱいデス。

(写真手前の「梅塩トマト」がおいしすぎました)




   

「こんなことしてたの?」

「こんなに動いていたんだね」

「公演前に稽古動画を見てみたいな」

「照明がキレイ」


それぞれが演技を振り返ってみたり、

新鮮な気持ちで観たり…、大盛り上がりでした。



* * * * * * *



さてさて…



第57回公演の記事は、今回で〆とさせていただきます。



なかなか更新できない中、

お付き合いいただきありがとうございました虹



公演を観に来て下さった皆様、

客演いただいた皆様、

共催いただいた登米文化振興財団様、


支えて下さったみなさま、ありがとうございました!




  
今後とも、劇団どんちょうの会をよろしくお願いいたします!


最後に、公演パンフレット『舞台裏』に掲載した

演出のメッセージを引用します。



『誰かのために』



第57回公演「カレッジ・オブ・ザ・ウインド」いかがでしたでしょうか?


この作品は私が学生だったころからずっと上演したいと

思い続けてきた作品でしたが、出演者が多く、上演時間も長いので、

なかなか実現できずにいました。


劇団創立30周年という節目の年を迎え、

今年だったらちょっと大変な作品を選んでも

許してもらえるかな?という劇団の皆への甘えと、

いつか一緒に芝居づくりをしてみたいと思っていた若い力の協力を得て

なんとか上演することができました。


実際にはちょっとどころではなくかなり大変だったと思いますが、

いつも私のわがままに付き合ってくれる仲間には本当に感謝しています。


この作品を通して強く思うことがあります。

それは「ひとは自分のために頑張るよりも、

ほかの誰かのためにがんばる方が何倍もがんばれる」ということ。



主人公のほしみは、家族のために明るく懸命に振舞います。

20歳の女の子にとって、それがどれだけ寂しく辛いことだったか…

想像するだけで胸がつぶれそうになりますが

「家族のため」という強い意思が彼女の強さの源だったのでしょう。


そして、その強い意思が周りを変え、

う一度ひとりで歩きだす勇気となっていく…そういう物語です。


日本は、この10年間に数々の災害に見舞われ、

稽古期間中にも熊本で震災が起こりました。


今も各地で「誰かのために」明るく懸命に生きている人たちがいます。

そして、その姿を見守ってくれている人が必ずいる。


それは家族だったり、友人だったり、

う会えなくなってしまった大切な人たちだったり…


がんばっている人たちがうつむきそうになったときに、

その頬にやさしい風が吹くことを願ってこの芝居をつくりました。


劇団創立30周年!

だまだ走り続けますので、これからもどんちょうの会をよろしくお願いします!!



  
 




(くまはち)